―――!?

 

「七緒!しっかりしろ!」

 

気づいたら目の前に兄さんがいて、騒ぎを聞きつけたのかお父さんとお母さんの姿があった。私はというと・・・

 

「なに・・これ?」

 

目の前には洞窟が暗い穴を開けていた。

呆然とする私を兄さんが抱き留めて支えてくれた。

 

「それはこっちが聞きたいけど、とにかくここは寒いだろう?お前裸足だしほら、背負ってやるから」

 

この年で兄さんにおんぶされるなんて恥ずかしかったけどそうも言ってられない状況だった。

 

パジャマ姿で裸足のまま兄さんに背負われた私はそのまま応接間へと落ち着く。

 

不思議だけど私の足の裏は汚れていなかった。

まるで浮いていたみたい・・・そんなわけないよね。

 

あの世界から帰還する時に体が浮き上がったけど、戻ってきてからは一度もそんなことなかったのに・・・

 

なんだか本当にかぐや姫になった気分だった。

 

長政さんの不吉な夢を見たばかりだからこの不穏な状況に困惑してしまう。

 

もしあれが正夢ならば八葉と神子は繋がっているから私の不調もそのせいかもしれない。

 

お母さんが淹れてくれたコーヒーを飲んだら思わず涙がこぼれてしまった。

 

長政さんに飲ませてあげたかった・・

 

コーヒー