家を出る時ちょうど大和が急いでやってきたところだった。
「大和に連絡しておいたんだ」
それは随分手回しのいいことだ。もしかするとこんな日が来ることを見越して準備をしていたのかもしれない。
「七緒、あっちの世界戻るんだろう?俺も行くから。まだ八葉として俺の力が必要だろ?」
「うん!来てくれてありがと、大和。ねえお父さんにお別れは言ったの?」
大和はとっくに諦めているみたいだけどできることならきちんとお別れをした方がいい、そう思って尋ねたら大和は興味ないとばかりに肩をすくめた。
「いや、家を出る時に自由にさせてもらうって言ったし、あの人にはあの人の人生があるだろうから今更いいよ」
――大和・・・
「そっか・・じゃあもう行こうか。兄さん、大和」
二人に声をかけて洞窟の内部へと進むと洞窟内に満ち溢れた気の流れを感じた。
やはり龍穴へと通じているようだ。
だけど何者かの妨害でもあるかのように弾かれてしまう。
あちらの世界にいた時から度々何者かの妨害を受けた。
ターラ、平島殿、カピタン・・・
龍脈を穢そうとする怪しい人はいたし、彼らの中の誰かが私と八葉の命を狙った。
だけどそれが誰であろうともこれ以上好き勝手させるわけにはいかなかった。