地上に近づいた瞬間、私の変化は解除されたけど風を自由に操作して誰も落ちることなくゆっくりと地上へと到着することができたのだった。

 

少し力を使いすぎたかもしれない・・

兄さんがリュックから私の水筒を出して渡してくれる。

 

渇きを癒すと少しだけ気分が落ち着いた。

 

「大丈夫二人とも?」

 

尋ねる私に「日本昔話かよ!」って大和が突っ込みを入れたけど元気みたいね。

 

「で、ここどこなわけ?」

 

夜だけに周囲の様子は伺えなかったけど、私には確信があった。

 

「大阪だよ、黒田邸の近くだと思う」

 

なんとかこの世界に無事戻ってくることはできたようだ。

龍穴を使わずに時と場所をイメージして飛んだからそのはずなんだけど・・

 

この世界では私はまだ龍神の神子だったけど他の八葉は無事だろうか?

 

対立関係にあっても、同じ四神の八葉として捨て置けずに兼続さんは白虎に請願してくれたみたいだけど・・

 

「とりあえず長政さんと一緒にいる可能性が高い武蔵と星の一族と宗矩さんには式を飛ばして連絡したよ。後々のこと考えたら連絡は密にした方がいいと思う」

 

久々だけど相変わらず兄さんは手回しがいい。

 

どうやら東軍方の八葉に連絡を入れたみたいだ。本当なら八葉は揃っていた方がいいからできれば兼続さんや幸村さんの力も借りたいところだけど、徳川殿寄りの長政さんの体面もあるから慎重を期さなければならなかった。