愛してます!長政さん!お願い!目を覚まして!

 

祈りを込めて口づける・・・その瞬間、私の中の清浄な気が唇を伝い長政さんの中へ注ぎ込まれるのがわかった。

 

やがて長いまつ毛に縁どられた瞼がゆっくりと開いた。

 

――長政さん!

 

「・・・・七緒?俺は夢を見ているのか?あいつがいるはずないのにな・・それとも何度も夢に出るほど七緒は俺に惚れているのか・・・」

 

!?

 

以前兄さんから夢にまつわる話を聞いたことがあった。

 

私達の感覚だと好きな相手の夢を見たら、自分の想いがそれほど強いからだと思うけど、昔の人は相手が自分を好きだからこそ夢に出てくると考えていたらしい。

 

だけど間違ってないよ、長政さん。だからね・・

 

さっきのは「ただいまのキス」だったけど、今度は「お目覚めのキス」してもいいかな?

 

ちゅっドキドキ

 

今度こそ正真正銘のキスをしてみたら、まだ寝ぼけているのか長政さんにぐいっと抱き寄せられてしまった。

 

「・・・これは夢だな・・間違いない。ならば構わないか」

 

そう言ったかと思ったらそのままさらに深く口づけられてしまった。

彼の熱い舌が私の歯列を割り深く絡みつく。

 

え!?ちょっと・・待って!

 

「・・・・んん・・・あ・・・・ドキドキ

 

こんな展開予想してなかったから心臓はバクバクだし、頬は上気して火照ってしまう。

 

まさか告白もしていないのにこんな濃厚な大人のキスをされちゃうなんて・・

 

拒めるはずもなくて、気づいたら長政さんの胸に手をつくように密着していた。

 

「あ・・・・ふ・・・ドキドキ

 

だけど初心者の私には息継ぎのタイミングだってわからなくて、徐々に苦しくなってしまった。

 

やがてゆっくりと唇が離れて、正面から長政さんと視線が絡んだ。

 

「・・・七緒・・?」

 

まだ寝ぼけているのか自体が飲み込めないようだけどそろそろ

目を覚ましてもらわないとこちらの身が持ちそうになかった。