地道に応援と防御を繰り替えしながら気力を溜めること数回、

長政さんも白虎を召喚しながら応戦していたがついに協力技を発動できる条件が整ったのだった。

 

「長政さん!!協力技を使いましょう!」

 

声をかけると長政さんが私と向かい合い両手を組み合わせる・・

 

「俺の心はお前だけのものだ・・・分かたれても必ず巡り合う運命(さだめ)」

 

―――破鏡重円!!!

 

そしてともに声を合わせて術名を叫ぶとまばゆい太極図が浮かび上がり日食のように重なり合い渦を巻き強力な光の筋がほとばしった。

 

第六天魔王のライフの半分を一挙に削るほどの大ダメージを与えることができた。

 

そしてついに私達は第六天魔王を退けることができたのである。

 

―――是非もない・・これも乱世の定め——

 

―――見事覚悟を見せてもらった!なお姫これを受け取るがいい!!

 

父上から託されたのは、私の「愛用の薙刀」ではなく「神殺しの薙刀」だった。

 

そういえば父上が本能寺の変で身罷った時に使ったのも薙刀だという説もあった。

 

――達者でな・・・黒田長政殿・・なお姫を末永く頼んだぞ・・

 

残念ながら第六天魔王の封印は叶わなかったが、消え去る瞬間笑う父上の姿を見た気がした。

 

―――さようなら父上!!

 

「魔王と恐れられた男も最期は親として散ったか・・」

 

あの時空の旅で失ってしまった鏡の縁結びのお守りは協力技「破鏡重円」となり「愛用の薙刀」は「神殺しの薙刀」となったのだった。

 

これからもきっと私達の力になってくれるだろう・・

 

気づくと天守閣にいたが、轟音と共に崩れだし、私達は慌てて撤退したのである。

 

そして一夜だけの夢幻城は夜明けの光と共にすっかりと消え去ったのだった。