――あんな光景見たくなかった・・・!!
元居た世界だったら部活で発散したり、仲の良い子とカラオケに行ったりしていくらでも気を紛らわすことができたけどここは戦国時代だった。
怨霊や夜盗が出没する物騒な世界で簡単に気晴らしなんてできるはずない。
それに万全とはいえない状態で怨霊に遭遇するのは避けたかった。
今の私にできることは寝てやり過ごすことだけ。
皆も察したのかそっとしておいてくれた。
「先が思いやられるな」
「まあそう言いなさんな」
長政さんだけは不満そうだったけど、阿国さんがとりなしてくれた。
皆に心配かけてしまうなんて・・早く元気にならなきゃ
命を懸ける主を自ら選びたい、相応しくないなら首を挿げ替えるって激励してくれた長政さんの顔が今は見れそうもなかった。
気が立ってしまって眠れるはずないって思ったけど、気づいたら眠ってしまっていた。
だけど夢の中までカピタンさんとターラの抱擁を目撃することになった。
夢の中では阿国さんと兼続さんの姿もなくて私は一人ぼっちだった。
――嫌だ!見たくない!!
!!
夢の中で目を閉じて手で顔を覆い座り込んだまま真っ暗な中に取り残されてしまう・・そんな悪夢を見た気がした。