――ごめんなさい‥長政さん

 

今の私は七つどころか赤ん坊のような有様だったけど長政さんは忍耐強く私が落ち着くまで付き合ってくれた。

 

「・・・今だけだ」

 

きゅっと抱きしめられて、感情のタガが外れたように私は長政さんの腕の中で号泣していた。

 

「まったく・・この年で子守をするはめになるとはな。家臣にはとても見せられん」

 

私の八葉だけどすごく年上の人で城主でもある長政さんを煩わせているのだと思うとひどく恐縮してしまう。でもここは謝罪より感謝した方がいいかな。

 

「ありがとうございます、おかげですっきりしました。長政さんがいてくださってすごく心強いです」

 

他でもない長政さんの存在に勇気づけられるなんて・・出会った頃は思わなかった。

 

彼は自分にも厳しい人だけに神子である私にも散々自覚をもてと叱咤激励してくれた人だった。

 

「それが本心だとしたら心外だな。お前はあの南蛮人に心惹かれていたのではないか?色恋など私には無縁だが、お前の心のあり様くらいは手に取るようにわかるつもりだ。違うか‥神子殿?」

 

 

まったく容赦のない人だった。傷口に塩を塗られるなんて思わなかったけど憚って腫れものをさわるように扱われるよりかはマシなのかもしれない。

 

なによりも私自身無自覚だったカピタンへの想いをいち早く気づいたのが長政さんだなんて・・

 

それだけ私のことを厳正な目で見ていてくれたってことかな