それから間もなくカピタンさんの野望が明るみになって、私は八葉と協力して彼の企みを阻止するために奔走することになった。

 

私はカピタンさんのなにを見ていたのだろう?

 

偽りの笑顔を信じたいって思ったこともあったけど、もう無理だよ。

彼の恋人なんだって思っていたターラもカピタンさんの犠牲になって散ってしまった。

 

そして今は龍神様を滅ぼすための悪魔を召喚するために私を贄に捧げようと狙っているなんて・・・ひどすぎる

 

今神子としてできることは竹生島の海の下・・

この日の本の心柱で眠る黒龍を守るために龍神を呼ぶことだけだった。

 

私の全てを捧げてもカピタンさんを止めて見せる!

 

だからお願い八葉の皆、私に力を貸して!

 

その願いは本物だったはずなのに・・それでもまだ心のどこかで迷っている私がいた。

 

だって衆生を救い平安をもたらすのが神子の務めのはずなのに・・

 

手からこぼれ落ちてしまったターラや異国の人とは言えカピタンさんが苦しんだままなんていたたまれなかった。

 

龍神様を穢そうとしているカピタンさんの救済を龍神様に願うなんて間違ってるかな?

 

でもそれが神子としてカピタンさんと対峙してきた私の心からの願いだった。

 

「ははは・・・私は神と同化したのです!さあレヴィアタン!この国を我が物とするために龍神の神子と八葉を屠るのです!!」

 

――もうやめて!!

 

僅かに残った人間性も捨て去るカピタンさんの欲望は邪神すら飲み込み私達に襲い掛かって来た。