「まあ、まかせておけ。悪いようにはしない」

 

ドキドキ

 

そんな目で見ないで・・

 

悪戯っぽい色を滲ませたあの琥珀色の双眸で見据えながらそう言われたらとても拒むことはできそうになかった。

 

足の指先まできちんとお手入れしておいてよかったわ。

今は爪と同じコーラルピンクのペディキュアをしていた。

 

涼し気な噴水の音と共に心地の良いマッサージを受けながらライザール様と過ごすひと時は甘美なものだった。

 

本当に贅沢な時間だったわね。

 

また靴をはかせてもらった時にはすっかりほぐされていた。

 

「ありがとうございます・・王のお手を煩わせてしまいました」

 

王だって休憩時間だったはずなのに恐縮したら、ライザール王はなんでもないように微笑んだ。

 

「いや、私こそ楽しめた。この間書物で効果的なマッサージの手順を読んでな。一度実践してみたかったのだ。男相手ならごめんだがお前のような美女の足ならばもみごたえがあるだろう?」

 

――まあ!

 

さすが知識欲旺盛な方だけはあるわ。

でもなんかやっぱり恥ずかしいわね。

 

確かに外国ならば女性向けのサロンで活躍される男性美容師も多いと聞くけれどこのシャナーサではまずありえなかった。

 

だから私だってこんな体験は初めてだったけど楽しかったわ。