ああ・・そんな・・どうすればいいの・・?

 

――どうすれば・・私を見ていただけるの?

 

目覚めた時夢の内容は消え去っていたが、切ない気持ちだけが残る・・そんな夢を見たようだった。

 

目の端がじわりと濡れていて、枕元に置いておいた手鏡で確かめると目元が赤くなっていた。

 

「お嬢様・・お目覚めになられましたか?」

 

侍女が迎えにきたので慌てて涙を拭い、気を落ち着けたくて王からお預かりした鍵を握り締めた。

 

身支度を整える間もなんとも言い難い切ない気分が残り心は晴れなかったが侍女の言葉で気がそれる。

 

「王が朝食をご一緒したいと・・お待たせしてはいけませんわ」

 

王にお会いできる!

 

昨夜はあれからしばらく起きていたようだったのに、もう起きて活動されているなんて・・・

 

「ええ・・わかったわ。急ぎましょう」

 

こうして王宮滞在二日目が始まり、私はまた少しライザール様のことを知りたくなっていたのだった。

 

昨日と同じく王の隣りに腰掛けてご挨拶しながら、それとなく王のご様子を窺う。

 

睡眠不足などなかったかのように精力に満ち溢れたライザール王の顔は晴れやかだった。