唐突なライザール様の態度の変化にはやはり先ほどの皇驪様とのことが影響したのだろう。
ヴィンス様はライザール様を尊敬しておられるせいか私がライザール様のお気に入りの女だと悟った途端距離を置かれたが、浮世離れした皇驪様は相変わらずつかみどころのない様子で親しくしてくださったから誤解されたのかもしれない。
ライバルの存在に気づいて居ても立っても居られなくなったって感じだったわね。
リラックスしたくてジャスミンティーを飲むと少しだけ落ち着くことができた。
香りはすっかりライザール様の置き土産の香水になってしまったけれどね。
うううう・・・まだ頬赤いかしら
思わず椅子の上でもじもじ身もだえてしまう。
――誘惑して・・いいのかしら?
香水を手に取ると少しだけ勇気がもらえる気がした。
開封してフラコンを手に取り耳の裏に香水をつけるとどこか神秘的な香りに包まれた。
ああ・・ライザール様の香りだわ
お揃いの香水をつけて皆の元に戻れば牽制できるとお考えなのかもしれないわね。
もし誘惑できたら貴方は今夜私を抱いてくださるの?
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