「ああ・・そうだ!・・ではそろそろ踊りを披露していただきましょうか。ね、白娘子いいでしょう?」

 

皇驪様が固まった私達を見かねたのか執り成してくださった。

 

「え?ええ・・もちろんですわ。では支度をして参りますのでしばし

ご歓談ください」

 

後ろめたい気持ちはないのになんだかいたたまれなくて私は逃げるように宴席を後にした。

 

振り返って肩越しに窺ったら何事もなかったかのように歓談は再開されていて安堵してしまう。

 

動揺を取り繕いたいライザール様のお気持ちをお二人が忖度したのでしょうね。

 

案の定すぐに気を取り直されたライザール様とヴィンス様が白熱した政治談議を始められて皇驪様が熱心に耳を傾けておられる状況になったようだった。

 

真剣に仕事をしている男性ってそそられるものがあるわよね。

 

私も気を落ち着けないと・・これでもプロですもの。

 

メークを直して身支度を整えてから仕上げにベールをつけて準備万端。

 

本日は趣向を変えてオンステージだったからより張り詰めていたけど、目の肥えた方々であったとしても魅了してみせるわ。