どれだけライザール様を求めても王である限り私の手には届かない方だった。

 

いくら私を慈しんでくださったとしても、所詮は仮初の女でしかないことが身に染みてしまう。

 

ライザール様・・・貴方は遠すぎるわ・・

 

「何してるんだよ!シリーン・・なんで」

 

言い逃れのまったくできない状況だった。ジェミルに邪魔されたくなくてはっきりと拒めなかった私の心の弱さが招いたことだった。

 

どうして放っておいてくれないの?私は貴方を選んだわけじゃないのに・・

 

感情を高ぶらせたジェミルが私の肩を掴みライザール様から奪うように抱き寄せたかと思うと唇を奪った。

 

!!!

 

ライザール様の前での乱行に消え入りそうな心地にさせられた。

 

ジェミルの態度はまるで好きなおもちゃを取り上げられた子供が癇癪をおこしたような振舞いだったけれど、ライザール様の闘志に火をつけるのには十分だった。

 

そのまま背後から腰を抱き寄せられ彼の悪戯な指が服の隙間から敏感な素肌に触れきてもまだどこかでライザール様が止めてくださると信じていたのに・・・

 

――!!

 

ジェミルに口づけられたままライザール様の愛撫を受けている状況に混乱をきたしてしまう。

 

やめて!!そう叫んだところで欲望を募らせた彼らが留まらない予感がした。

 

私を愛しいと言ってくれたのは嘘なの?

 

この異様な状況をライザール様が受け入れてしまっていることに打ちのめされてしまう。

 

所詮私は貴方にとってその程度の女でしかないのね・・・

 

本当に残酷な方・・期待させて突き落とすなんて・・

 

王の戯れを信じた愚かな私に今更なにができるというのか。

 

なら一層のこと快楽に流されてしまえればどんなに楽だっただろう。

 

服を剥がれて剥きだした胸にジェミルが顔をうずめるように口づけ、対抗するかのようにライザール様が私に受け入れ準備を施してゆく。

 

なんなの!なんなのよ!!

 

身体は快楽に溺れそうでも心が急速に冷えていくのがわかった。