何度もキスを交わし、互いを夢中で愛撫しあった。

 

二度目だから落ち着いていたつもりだったけれど、予想を上回る彼自身に翻弄されて大木のような立派な体躯のライザール様にしがみつくのが精いっぱいだった。

 

・・・彼が手を出さないわけよね

 

今更ながらライザール様が慎重だったことに感謝してしまう。

 

私を尋問した時でさえ彼なりに気を使っていたのだと実感してしまった。

 

もし私が処女だったらあまりの恐怖から腰が萎えてしまったかもしれない。

 

初めて見た時はため息がでてしまったわ。

 

でも喪失したことを知りながら慣れてない私を気遣ってちゃんと優しくしてくださったのよ?

 

まだルトに抱かれていることが信じられなかったけれど、私の心と体にしっかりと刻まれた。

 

――あああああ・・・・んダメーーーー !!!

 

彼の全てを受け止めた時の充足感を得てやっと私は女になったと思えた。

 

二度と他の男なんて入り込む余地はないわね。

 

だからお願い、一夜の恋だなんておっしゃらないでね?ライザール様

 

心の隔たりはなくなった分、身分の差が埋まらないことが苦しかった。

 

彼は確かにルトだったけれど、でも彼ほどこの国に相応しい王はいないだろう。

 

偽物の婚約者だった私とは違う。彼は確かに本物の王だった。

 

でも閨で話すことではなかった。駆け引きをするのは嫌いじゃないけれど、この行為はあくまでも心と体の溝を埋めて愛情を確認し合う大切な時間だったから。

 

そうでしょ?ライザール様

 

それに言葉を交わすのも無理そう・・・だわ・・

 

ため込んだ欲望を解放したせいか心地よい疲労感に包まれてしまった。

 

瞼が上がらない

 

肩を抱き寄せられるまま彼の厚い胸板に頬を押し付ける。

 

トクントクントクン

 

高鳴る鼓動は私と同じね。

 

まるで子守唄の様で安心感に包まれたまま眠りに誘われて、私は意識を手放した。