いや~久々に見たけどやっぱり画像が美しいわ
あれってどう考えても日本の着物とか鎧ですよね~絹?の質感が美しかった。(化繊じゃないよね?)
狐の妖怪だし九尾の狐のイメージなんでしょうね。
それに比べて天狼国の祭司長・・・役の方衣装合わせの時「マジか!?」って思っただろうなあ。斬新すぎる衣装なんですよね~(背中にクモの巣風のモティーフしょってる衣装)いやいやいや彼いい味出してた。
冒頭で秒殺された天狼国のナンパ王子悲しすぎるな
しかもそれが結局妖魔の命運をわけたのが因果応報すぎ
そもそもこの話前作の画皮からしっかり繋がっているのね
前作で強引に愛し合う夫婦の間に割り込んだから愛する男も失ったトラウマからきちんと学習はしたのにね~
妖魔のくせに人の命を救った罪で数千年間氷漬けになってたならほぼ一瞬なんじゃないかと思わないでもないけど久々に目覚めたジョウ・シュンの演じるシャオウェイ(小唯)は妖魔の性からは逃れられずに知らずに天狼国の王子の心臓を奪います。(数千年間で大妖怪になっていた)
そうしないと妖魔の力と皮を保てないからですが、力を得たシャオウェイは妖力を使い暴漢から逃れる妓女を自作自演したところ、通りがかった勇者に助けてもらい心臓を狙いますが、実はそれが前作で妻を演じたヴィッキー・チャオ演じるシン国のジン(靖)公主でした。温かな心臓を持つ彼女の傍にいれば凍てつく氷の牢獄から逃れられるため傍に侍ります。
前作見てからだとより縁を感じますよね~
妖魔に人が自ら望んで心臓を捧げられることで人になれるので、また公主をそそのかしまくる妖魔なんだけど、言葉巧みではあるけれど前世の縁があるからかなるべく彼女を傷つけまいとしつつもやっぱりそこは妖魔なんですよね。
公主が想いを寄せる将軍の霍心フォシン(チェン・クン、キターしかも声が森川様で萌えすぎる~~画皮の方の声は違うひとだったけど)は初めて公主(フォシンが14歳の時)に会った時から想いを寄せていたけれど、ある雪の日遠出のおり熊に襲われて落馬した公主が美しい顔に怪我をしてしまい、美貌を損なってしまいます。
公主に怪我をさせたフォシンは辺境に左遷されます。しかし大人になった公主がある日突然やってきて砦に留まります。8年と7か月ぶりの再会でした。公主の怪我は二人の間に影を落とします。大切な公主の顔に傷を負わせた後ろめたさがあるフォシンは素顔を受け入れて欲しいと望む公主から「自分の仮面をお前に取って欲しい」と頼まれますができません。それは愛する故自分の罪を見るのが怖いからだと思いますが、拒まれた公主は「醜い私が嫌なのね」、と複雑な男心を理解しません。
美しささえあればフォシンの心を取り戻せると美に取りつかれる公主でしたが、彼女はフォシンへの愛のためにフォシンが残した思い出の刀の束に雪が降るたびに宝玉を埋め込むほどの思い入れでした。その心につけ入る妖魔シャオウェイはまずはフォシンの前で魅了の踊りを披露して彼の目にまじないをかけます。目にまじないをかけられたフォシンは心は公主に捧げていても見るたびにシャオウェイに対する欲望にかられてしまいます。
無礼講の宴席の場とはいえ公主の前でシャオウェイと抱擁を交わしてしまい、公主の怒りをかいます。とことん公主が怒りフォシンを足蹴にするのはたぶん前世で自分を信じず手にかけたことにたいする因果なんでしょうね。
公主は誘惑したシャオウェイに怒りをぶつけますが、そらとぼけるシャオウェイは機会を伺います。そして身投げした公主を救ったのを機に妖魔であることを告げたシャオウェイから外観(皮)を交換しないかともちかけられます。
愛する男に振り向いて欲しい公主はその提案を受け入れてしまいます。一度目の皮交換の後フォシンに会いにいく公主でしたが、彼女の長く艶やかな黒髪がフォシンの瞼に触れた途端、まじないが効果を発揮して二人は一夜を過ごします。
翌朝もとに戻った公主は何食わぬ顔で呼び出したフォシンに昨夜は誰と一緒だった?と問い詰めて彼の不実を罰します。シャオウェイの皮を被った公主を知らずに抱きながらも公主への想いを断てないフォシン。女二人の間で気まずくてもひたすら耐えます。霍心(にわかごころの意味らしい。二股男に相応しい名だ)
そこに天狼国の大軍勢が砦まで押し寄せてきて公主との婚姻を迫ります。
公主が無茶だったのもそのためだったんですね。これまで誰にも嫁がなかったのはフォシンへの愛のためだったので、迎えに来た宰相に「私はフォシンの女だ」と爆弾発言をしたことで激怒した宰相?はフォシンを断罪しようとしますが、愛する男を守るために迫る刃を素手で受け止めて新たな傷を負う公主をやはり諦めきれず無謀にも一人で天狼国の軍へ殴り込みをかけたフォシン。でも多勢無勢で倒れた彼の命を守るために婚姻を了承するジン公主。もはやフォシンにできることはありません。
惚れた男の傍を離れ難い公主はついに妖魔のシャオウェイの提案を飲み永久に皮を交換することに。そして自らの意志でシャオウェイに心臓を捧げてしまった公主でしたが、妖魔になりシャオウェイの姿でフォシンの傍に仕えることに。公主を失い自棄になったフォシンに無造作に抱かれた後、鼓動が聞こえないと指摘され羞恥から逃げ出した公主は心臓を求めて市中を彷徨います。
一方天狼国に公主の姿で嫁いだシャオウェイも危機に即してました。自らが招いたこととはいえ、婚姻は虚偽で2か月前シャオウェイが命を奪った王子を復活させるために生贄にするための輿入れだったのです。しかも無力だから抵抗もできないシャオウェイは自分がしてきたことをし返されるはめに。シャオウェイを慕う妖魔のチュエアル(スズメ妖怪結局エサは虫じゃん。前作の奴と変わんないけどヤン・ミーは可愛いよね。降魔師のパンラン(ウィリアム・フォン)とは時をかける宮女で共演してましたよね~)チュエアルから入れ替わりの真実を聞いたパンランは一路フォシンの元へ行き、その事実を伝えます。
「あちゃ~俺が抱いたシャオウェイ姫だったのかよ!?」って愚かな過ちに気づき衝撃を受けたフォシンは心臓を求めて市中を彷徨うシャオウェイの姿のジン公主の元へ駆けつけます。そしてどれだけ心に公主を思い描こうとシャオウェイを見たら欲しくなる己の目を潰してしまうのです。魔力は消え去り、心臓を口にできずに弱ったジン公主を連れ天狼国に乗り込みます。時は日食の折、唯一妖魔が人に戻れる時でした。
怪しい生贄の儀式とかのシーンは深作欣二監督の里見八犬伝とかアニメのストレンヂア無皇刃譚とかほうふつとしますよね~(どちらも面白かったですよ)
降魔師を庇い命を落としたことでチュエアルは徳を積み鳳凰となり蘇り仲間のカラスを引き連れて戻り祭司長生きたまま鳥葬
愛する姫の為に自らの心臓をシャオウェイに差し出すフォシンでしたが、彼に惚れているシャオウェイは彼を殺せずに妖魔になった姫に人になったシャオウェイが自らの心臓を差し出し二人は日食のもと融合してしまいます。(あれってそういうことですよね?)
見た目はシャオウェイだけど心はジン公主。でも視力を失い心の目で見たらそれは愛するジン公主なんですよ。
妖魔だったシャオウェイは姫を唆して念願の人にはなったけど人の持つ五感がもたらす感動は妖魔の心には刺激が強すぎたんだろうなあ。
でも愛とはなにか身をもって知ったでしょうね。いや~最後までうるうるきちゃったわ。
どこまでも続く花が咲き乱れる草原を二頭の馬で駆け去るジン公主と視力を失って尚武人の鑑のフォシン。幸せになってね~~
ぜひ見て欲しい作品です。