アンチ二重スパイの怒り大爆発の禁断エンドです。破滅フラグキター

 

ジェミルの参加をことさら咎めずに爛れた遊戯に興じたライザール様の熱を帯びた双眸に私は絶望してしまった。

 

愛しているなんて・・・嘘!!

 

本当に愛しているのならこんなことできるはずないでしょ?

 

心は拒んでいても体は欲望に飲まれてしまった。でもあるのは後悔と怒りだけだった。

 

翌朝目覚めた私にジェミルは開口一番謝罪した。

 

「ごめんな・・男二人であんなこと・・」

 

今更何言ってるのよ!!正気に返ったとたん機嫌取りをする男二人にうんざりする。

 

臆面もなく平然としている恥知らずな貴方が憎いわライザール様!

 

「二人とも今すぐ消えて」

 

淡々と言ったとたん場の空気が凍り付き、ジェミルの顔は強張りライザール様はため息をついた。

 

「やれやれ・・お姫様はご機嫌ななめらしい・・・はあ、すまなかったシリーン私としたことが昨夜は羽目をはずしすぎたようだ」

 

とってつけたような謝罪なんていらないし、謝って済む問題じゃない。

 

純粋な愛を求めた私に対し男二人は結託して欲望で穢した。

 

絶対許さないわ・・・

 

私はひそかに心の中で復讐を誓った。

大切だったルトの思い出も奪われてしまって愛も失ってしまった。

 

今更貴方の口から「愛してる」なんて聞きたくないわ・・・

 

ご主人様の不興を買いしかられた子犬の様に部屋を出ていくジェミルと、「ここは私の部屋なんだが・・まあいいか」とぶつぶついいながらしぶしぶといった様子で退出するライザール様を見送った私は計画を練った。

 

 

何年も密偵をしていたせいか、必要な情報は出そろっていた。

 

誰をどう動かせばよいのか・・その結果この国がどうなってしまおうと知ったことではない。

 

あんな下劣な王なら必要ない。そもそも彼は偽物ですもの。

盗賊のくせに王気取りだなんて・・・

 

愛が憎しみに転じた私の怒りは加速する。

 

なぜ?なぜジェミルを止めてくれなかったの?

俺の女だから手を出すなって言って欲しかったのに・・

 

私が二人の男を欲する多情な女に見えたから?だからなの?

でもジェミルとのことは私が望んだわけじゃないのに・・

 

一度目の過ちは貴方のせい、二度目は身体に施されたヘナ・タトゥーのせいだっただけなのに・・・あんなのは愛じゃない・・

 

ジェミルに抱かれて女になった私は貴方にとってただの欲望のはけ口だったの?

 

ひどいわ・・・ひどすぎる

 

一夜の過ちだったけれど、あんな関係がこれからもずっと続くなんて耐えられなかった。

 

愛があったからこそよけいに辛いだけだった。