レイラ様は私を薔薇だと称したけれど、ライザール様は初心な薔薇の扱いを心得た方だった。
棘をものともせずにほころんだ蕾から滴る蜜を味わう彼の成すがままだった。
それに私だってこの方が血を流すことなどけっして望まないだろう。
愛と欲望は同時に私の中にあったけれど、今や愛情が勝ろうとしていた。
あ・・・好きよライザール様
「お願い…早く・・・ちょうだい」
甘えるようにねだると彼がうっすらと笑んだ。
「・・・ああ」
十分に焦らされた体は彼の灼熱の欲望に穿たれる。
背筋が仰け反るほどの甘美な衝撃に飲み込まれてしまう。
私の柔らかな胸に顔を埋める彼を抱きしめると愛しさが募った。
この温もりを失いたくない・・・
それが私の掛け値なしの正直な気持ちだった。