確かに相手は獣だけれど誰も信じず誰も必要としないよりはずっといい。
誰にだってその人だけの心の拠り所があるでしょうからね。
だからこそカルゥーに嫉妬は感じなかった。先に私を受け入れてくれたカルゥーの信頼に報いたかったから。
でも感情が豊かなカルゥーの前でライザール様に抱かれるのだと思えばやはり羞恥は感じてしまう。
寝台の中で横たわった私は着たばかりの夜着を手際よくすべてはぎとられてしまう。
身を清めた時にアクセサリーもすべて取ってしまったからまさに今の私は生まれたままの無防備な姿だった。
恥ずかしくて目をそらしふと見上げた天蓋に垂れ下がった鎖を目にして思わず緊張してしまう。
あれは・・
察するに幾度も暗殺未遂の憂き目にあったライザール様が設置したのだろう。
使い方なんて問わずともわかる。
だから本当はライザール様に触れたかったけれど私からはけっして触れない。
彼が納得いくまで触れて私が害のない女だと信じてくれるまで・・待とうと思った。