そしてついにヴィンス国王がいらっしゃる日が来た。
「ようこそ、わがシャナーサへ・・・心から歓待するヴィンス国王」
「お招きありがとうございます、ライザール王。貴君の友情に感謝する」
一際人目を惹く堂々とした体躯で色香の漂う褐色の肌と野性的な風貌のライザール様と比べてもそん色のない色白の偉丈夫姿で気品漂うヴィンス国王が、固く握手を交わすのを会場の端から見ていた。
あれがヴィンス王なのね・・ライザール様より少し若い方みたいだけど・・・
でもやっぱりわが国の王、ライザール様の方が立派だわ。
なんとなく自国の王の肩を持ちたくなってしまうのはしかたない。
ヴィンス王がどんな方かは知らないけれどルーガンの方だということが引っかかっていたからだ。
ルーガンは少し前まで男尊女卑が公然とまかり通っていた国だったが、新たな王に即位されたヴィンス王が改革を行い撤廃したので少しずつ女性の地位が向上していると聞く。
若くてもやる気と能力に満ち溢れた王だからこそライザール様も見込まれているのだろう。
それに侍女たちの視線が熱いのはヴィンス王がまだ独身なのだからだそうよ。