ライザ様の許しを得た私たちが無事結婚して夫婦になった時、
初の民間から迎えた王妃に賛否両論あったけれど、レイラさまのお父様やカマルのお客様だった方々やなによりも国民が私を支持してくれて概ね好意的に迎えられた。
気難しくて手厳しいライザール様と臣下の間を取り持つのも私の役目だから重宝されているわ。
それにライザール様も温厚になり丸くなったともっぱらの噂ね。
朗報はそれだけではなかった。
宮殿に戻った私は約束通りライザ様とジェミルの仲を取り持った。なによりもライザ様に対するジェミルの誤解が解け長年のわだかまりが解けてよかったわ。
さらにライザール様の隠し子として皆の前に姿を現したジェミルが世継ぎとして認知された。
ジェミルはこれから後継者として彼に学ぶことも多いだろう。
ライザール様とジェミルはというと
親子というより師弟関係に落ち着いたけど二人は相変わらずだった。
「俺のことは王子サマと呼べ
『少女趣味のオッサン』・・シリーン裏切ったらブッ
す
」
物騒なオーラを漂わせてほくそえみながら得意げに言うジェミルに対し、
「
なんだ・・『可愛い我が息子』よ。・・・反抗期か?私が愛する妻を裏切るわけがないだろう・・いいかお前こそくれぐれも手を出すなよ?彼女は『この私』を選んだのだからな。シリーンはこれからも『俺だけの女』だ」
ライザール様が不敵な笑みを浮かべたまま釘を刺す。
そして火花を散らすのも見慣れた光景よね。
仲いいんだか悪いんだか・・
愛の形は違うけど二人とも大好きよ![]()
だって私達は家族ですもの
熱に浮かされていたくせして私とのキスをしっかり覚えていたライザール様って・・
あの時私16歳だったし・・ジェミルの言い分もあながち外れではないかも?
でも育つのを待っていてくれたのよね![]()
それにしてもジェミルが私の義理の息子だなんて・・そこだけは複雑だわ。
ジェミルとは年だってそう変わらないもの。
もし私がジェミルを選べばライザール様は身を引く気だったと聞かされて彼の大きな愛が改めて身に染みたわ。
私がそんなことするはずないのに
・・・私が『男』として選ぶのはいつだって貴方だけよ
私には貴方への愛情と尊敬があるだけだけど
どこまでも貴方についていく覚悟はあるし貴方のいる場所が私の居場所だわ。
きっと近い将来私は貴方の子を産むでしょう。
そんな予感がするの。
王妃の役割でもあるけど、なによりも貴方の血の繋がった子が欲しい。
父親になった貴方も見てみたいし・・・今から楽しみだわ。
愛しています、ライザール様・・・これからもずっと一緒よ![]()
