「どう?まだ続けるの?」

 

今夜の私は密偵モードだから簡単には引き下がらない。

ジェミルがなぜライザール様の命を狙うのかどうしても問いたださなければ。

 

でも私の豹変ぶりにいまだ動揺が消せないのかジェミルは絶句したままだった。

 

「ちょっと!聞いてるの!なんとか言ったらどうなの?呼び出したのはそっちなのに」

 

呼び出すのが目的だったとしてもやっぱりライザール様の秘密は気になるから聞くまで諦めるつもりはなかった。

 

「・・・・・あ、ああ・・・・」

 

ジェミルが呆然自失と言った風情でとりあえず刃を収めたのを視認した私も帯に小刀をしまう。

 

「アンタ・・・なんでレイラの格好なんだ・・?コスプレってわけじゃないよな?」

 

汗

 

私が現れたのがそんなにショックだったのかしら?現実逃避するジェミルにもわかるように私は自己紹介する。

 

「馬鹿ね、そんなわけないでしょ。私、密偵なの・・王の婚約者としてね」

 

さすがのジェミルも事情を察したのか言いよどむ。

 

「じゃあ・・・アンタと一緒にいた少女趣味のオッサンがやっぱオーサマなんだな?ちっ・・・調子狂うぜ」

 

少女趣味って・・・汗汗汗

 

私こう見えても二十歳すぎてるのにジェミルったら