※このお話しは共有禁止愛の別バージョンです。

 

密偵として潜入してライザール王の偽りの婚約者を演じた私だけど、ついに化けの皮がはがれる時がきてしまったみたい。

 

事の発端はライザール様への暗殺未遂事件だった。

 

気絶していた私が目覚めた時には全てが手遅れだった。犯人は逃亡してしまいわからなかったけど、嫌な予感が拭えないまま不安だけが募る。

 

直前まで一緒だったジェミルの姿はなかったが、私を気絶させたのは間違いなくジェミルだった。胸騒ぎを止めるすべがあればいいのに・・

 

せめて、せめてライザール様の無事を確認しなければ!

 

深夜のことで不在証明のできないもどかしさを抱えたまま私はライザール様の元へと駆けつけた。

 

けれど一目王のご無事を確認したかったのに衛兵に阻まれてしまった。

 

私は「婚約者」なのに・・だけど偽りだったから王の嫌疑は真っ先に私に向いてしまったようだ。

 

しばらく押し問答するうちに会議に招かれた皇驪様が部屋から出て来られた。

 

いち早くライザール様を見舞ったのだろう。衛兵は何も教えてくれないしこのままではらちがあかないのはわかりきっていたから皇驪様の情にすがることにする。

 

私を白娘子と慕ってくださったこの方なら力になってもらえるかも・・

 

「皇驪様!ライザール様を見舞ったのでしょう?王はご無事ですか?」

 

「白娘子・・・・すみませんが言えません」

 

必死ですがるように問う私を皇驪様は憐憫の眼差しで見られたけど、ライザール様から言い含められてでもいるのか口を閉ざしてしまった。