皇驪様がとりなしてくださったのだろうか?なぜ・・?
「貴女の真心を王にお伝えなさい。そうすればきっとわかっていただけますから」
――私を信じてくださるのね・・皇驪様、ありがとうございます・・・
三方を衛兵に囲まれたまま私はライザール様と対峙した。
――ライザール様!・・ああ・・よかったご無事だったわ
ライザール様が私に会うことにしたのは健在ぶりをアピールして
ゆさぶりをかけたかったからだろうが、それでもその肩には生々しい傷跡が残っていた。
もし少しずれていればライザール様は出血多量で絶命されただろう。
そう思えば無事だったことはまさに奇跡だった。
出血が多かったせいかライザール様は顔面蒼白だったけど、それでも不敵に微笑んで見せた。本当に気丈な方だわ。
けっして無事とは言えない状態だったけど存命していた安堵で思わず腰が抜けてしまった。
「この通り私は無事だ・・残念だったな「婚約者」殿」
疑念を隠そうともなさらないなんて。それほど私をお疑いなのね。
いえ、ライザール様は私を信頼したいとお望みだったのかもしれない。
だけど度重なる暗殺未遂が起きてしまい愛想をつかされたのかも。
「いいえ、貴方がご無事で良かった。貴方にもしものことがあれば私も共に参りますから」
ジェミルへの情から見逃してしまったことでこんな事態になってしまった以上、もはやうやむやは許されそうもなかった。