ホワイトデー企画です

「あ・・・白娘子!!・・・行ってしまいました。いったいどうしたのです?希驪・・突然あんなことを言うなんて」

 

「あれでいいんだって・・・あとはライザール王次第かな~」

 

一人悶々と悩む女の子を放置するなんてライザール王らしくなかった。

 

古い因習の残るシャナーサの宮廷もいろいろあるのかもしれないが、一途に想いを寄せるシリーンの気持ちを思えば一肌脱いでやりたくなった。

 

本気の恋なのか一夜の恋なのかは彼ら次第だろう。

 

「なるほど・・なかなか策士なのですね、希驪は。でもいいのですか?好きだったのでしょう?シリーンのこと」

 

 

まさかよりにもよってこう兄に見抜かれるとは思ってもみなかった。

 

「しかたないよ、あんな顏したあの娘のこと見てられなかったしさ。こう兄こそいいの?」

 

「私はいいのです。一応、婚約者のいる身ですからね、これでも。それに後宮の花は彼女には似合わないでしょうし愛する方に嫁いで幸せになって欲しいですから」

 

皇驪の言葉に希驪もまた自らの境遇と重ね合わせて頷く。

 

彼女に求愛する男たちは皆王族だった。

もし彼らの一人と結ばれるなら彼女もそれ相応の覚悟がいる。

 

それならばせめて本当に好きな相手と結ばれた方がいいのだろう。