ジェミルがシリーンに手を出さず身を引けば嫌う理由はないんだけどな~でもガキっぽところが嫌~大人げなくて共有しちゃうライザール様はもっと大嫌い~ガックリ

 

王の血を手に入れること。それが俺が店主から受けた密命だった。

 

元々シリーンが受けた仕事だったが、いつまでたってもアイツは実行しようとしなかった。

 

なんでだよシリーン!?まさかあの男に本気になったってのかよ?

 

そうは思いたくなかったけど、どう考えてもアイツはあの男に夢中だった。

 

これまで密偵として閨で男を誘惑して店主に言われるままに欲望にたぎった男達の血を一切の私情をはさまずに採取してきたアイツの心変わりを俺は信じたくなかった。

 

けど考えてみれば店主の奴の言いなりだったけど、シリーンだって女だった。

 

ターゲットに惚れてしまうことはあるのかもしれない。(俺はねえけど)

 

でも俺はそれを許すことができなくて、迷うそぶりを見せたアイツを説得して連れ出すことにした。

 

アイツは最後まで迷ってたけど、最後は折れた。

 

けど俺がしくじったから俺とアイツはオーサマにとっ捕まった。

 

俺を鞭腕打ちながら奴はシリーンを罰していた。あれは奴の八つ当たりだった。

 

アイツはそれを知りながらずっと耐えてた。

 

なんつーか俺は完全に部外者だった。