「お前を抱きたい・・シリーン。私の子を産んでほしい」
これまでも幾度も彼女を抱いたが、さすがに結婚前だけに孕まないように気を付けていたが、今夜はその必要を感じなかった。
するとみるみるシリーンの頬が染まる。やれやれ初心な女だ。
あれだけ大胆に私を誘惑しておきながらまだそんな顔で魅せるか。
もちろん、彼女だって複雑だったはずだ。彼女の身を案じればこそだったが、本気ではないと思ったかもしれない。
確かに一度目は遊びだった。抱いて彼女が私のシリーンかどうか確かめたかっただけだった。
二度目は本気だった。それでも結婚前だったから私なりの誠意だったのだが。
だがこうして互いを取り戻し堂々と愛を交わせるのだ。
初めての夜と同じくらい大切な二人の夜だった。
口づけを交わすと彼女の艶やかな唇から吐息と共に私の名が漏れる。
「んん・・・っルト・・・」
私の手で包んでも余りある豊かで息づくバストも、淫らに絡まるスラリと長い小股の切れ上がった脚も全てが愛おしい。
快感に潤ませた瞳も身体も全てあますことなく私のものだった。
私の熱い舌も容赦なくえぐる指も彼女の官能を否応なく高めてゆく。
熱に浮かされたように私の名を呼ぶ彼女の唇を私も様々な方法でじっくりと味わう。
互いの汗も混じり合いもはやどちらのものかさえわからなくなるほどの熱量だった。
より深くより貪欲に彼女を求めて果てを迎えた私達を満たすのは紛れもない愛欲だった。
「大丈夫だったかシリーン?」
私の愛を受け入れ少しだけ衝撃を受けたような放心状態だった
シリーンだったがやがて落ち着いたのか笑顔で頷く。
それから無言できゅっと私に抱きついてきた。
こんな瞬間は無垢で可愛らしい女だと思う、だが次の瞬間また妖艶な女に戻る
まさに妖艶で無垢なる女だった。
まあ初めて私の全てを受けいれたのだから戸惑うのも無理もないか。
私だって初めてだ。なんだかクセになりそうだったが、今後は計画的にしたほうがよさそうだ。
子供はできれば男女二人くらいは欲しいからな。
彼女は私の女遍歴を訝しんでいるようだが、神に誓って隠し子などはいない。
だからこそ心から愛した女に私の子を産んでほしかった。
そして家族を愛し国を愛し私たちはこれからも共に歩いていくのだから。
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