サブタイトルほどエロい話じゃないです。真面目か!?って感じになったわ
たぶん私がライザール×シリーンが好きすぎて刹那の官能より永続的なラブが書いてて落ち着くからだと思います
社長は紳士だったからいったんは断ったけれど、もう少しだけでも一緒にいたくて
そんな気持ちを察してくれたのか彼も折れてくれた。
だけど結局その晩は何もなかったの。
大切だから軽はずみなことはしたくないって彼は言ってくれた。
それでも寂しがり屋な私の気が済むまでお茶に付き合ってくれた。
彼は車だったし、帰る予定だったからしかたないわね。
私もまだ抱かれる覚悟はなかったから、彼は察してくれたのだと思う。
優しい方だから。
プライベートな空間に上司としてではない素の彼がいるなんてなんだか不思議だったけれど、初めて彼を男として強く意識してしまった時間でもあった。
疲れているのに遅くまで一緒にいてくれて、私の話を聞いてくれて、私も彼の話を聞いてあげてゆったりと過ごした後彼は帰って行った。
残り香だけが彼がいたって証みたいに漂っていた。
翌日出勤したらいつも通り、社長としての彼だった。
夢でもみたのかしらってくらい彼は変わりなかったけれど、
意識しすぎて仕事に支障がでるのは私も本意じゃなかったから彼の配慮が嬉しかった。
私達は上司と部下だったけれどお互いを意識するようになっていた。
私も彼も独身だったし誰にも気兼ねなんかする必要はなかったけれど、でもやっぱり立場上周囲を憚るように私達の関係はスタートした。
職場での出会いを求めるなんて考えた事なかったのに・・
もちろんこんな不埒な気持ちになったのは初めてだったし、彼は彼で公私混同はしないタイプだったのに。
彼は他の秘書はもちろん、社内で浮いた噂のひとつもない仕事に対してどこまでも厳しい人だったから。
経営手腕が秀でていて他人を魅了するカリスマ性があって野心家の方だった。
同僚から「大変ね」って耳打ちされることもあったけど、私は尊敬する彼をサポートしたかったから仕事にも誇りを持って打ち込んでいた。
だからこそより彼と関係を持ってしまったせいだって思われたくなかったのに。
高まる気持ちを無視できないくらいそれだけ「特別」な相手と出会ってしまって、想いを止めることなんてもうできなかった。
残業で泊りがけになってしまった夜、シャワーが完備された社長室で初めて彼に抱かられてからは、公私の区別なく彼と一緒に過ごす機会が増えて・・・
私の部屋や彼の部屋で会うたびに求めあった。
「シリーン、お前はいい女だ。だが私は有能な秘書としてのお前の手腕も高く評価している。だからしばらくはこのままの関係でいたい。私の傍にいて支えて欲しい」
彼はそう言ってくれた。
いつかは彼と正式に結ばれたいという想いはあったけれど、なによりも仕事が楽しかったし結婚して家庭に落ち着く気はまだなかった私にとってもその方が嬉しかったから・・・
交際してから1年後に彼は将来を誓うための指輪を贈ってくれた。
それからも私たちは愛を育み愛を交わしながらビジネスにおいても良きパートナーとなっていた。
さすがにその頃には社長室だけの秘め事じゃなくなっていたけれど
おおむね賛同を得た形で私と社長は公認の仲となっていた。
それからさらに5年後、正式にプロポーズされて私は彼と結婚して正式な夫婦になった。
シリーン・シャナーサ、それが今の私の名前
今は新しい命が宿った身体だから小休止中だけれど
夫となった彼とこれからもこの会社を守っていきたい。
だって私は彼専属の秘書で会長夫人ですもの
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