サブタイトルほどエロい話じゃないです。真面目か!?って感じになったわ
たぶん私がライザール×シリーンが好きすぎて刹那の官能より永続的なラブが書いてて落ち着くからだと思います
初めて彼に抱かれたのは社長室だった。
私は彼の秘書だから拒まなければならなかったのに
抱きしめる彼の情熱を私は拒むことができなかった。
職場で上司とそんな関係になってしまうなんて、
なんだかプロ意識に欠ける気がして
いたたまれなかったけれど・・
けれど確かに私の中に女としての喜びが目覚めた瞬間でもあった。
彼は私にとって初めての男性(ひと)だったから
入社した時から社長のことは尊敬していたから、彼の専属の秘書に抜擢された時は嬉しかった。
でもだからといって公私混同する気なんかなかった。
仕事に厳しい彼に認めて欲しかったから必死だった。
だけどいつの間にか彼の笑顔や労いの言葉に親しみを覚えるようになってた。
彼にとって私は秘書の一人でしかないし、常に一緒にいられるわけでもない。
だから人気者の彼を独り占めすることなんてできないって思ってどこか諦めていた。
仕事はやりがいもあるし秘書として必要とされているのなら、徹しようと思っていた
ただ・・夜一人で過ごす時、彼のことを思い出して切なくなる時もあったけれど
ことさら意識しないようにしていた。
こんな私でも声をかけてくれる方達もいて、その中の一人希驪さんから食事に誘われた時もたまたま社長は外出中で直帰の予定だったから待つ必要もなくて、なんだか手持無沙汰だったから希驪さんのお誘いを受けた。
食事は美味しかったし、希驪さんのお話も面白かったけれどどこか私は上の空だった。
でも希驪さんは紳士だったし気分転換できて久々に楽しい時間を過ごすことができた。
希驪さんに送っていただいて、帰宅した直後のことだった。
私に会いに社長が自宅までいらっしゃったのは・・・
さっきまで希驪さんと一緒だったのを知られたくないと思ってしまった。
言い訳みたいに「食事をしただけ」って言う私を社長はどう思ったかしら。
自宅に上司が来るなんて本当なら気まずい状況だったのかもしれないけれど・・・
彼の顔を見た時後ろめたさだけじゃなくて嬉しいって気持ちが胸に溢れてしまった。
社長は希驪さんと食事したことを気にかけているようだった。
私のこと気にしてくださるのね。
私も社長が誰と夜を過ごされているのかいつも気になっていたから。
「君に関係ない」って言われるのが怖かったし、もちろん聞く勇気なんかなかったけど
社長室で仕事の合間に無言で見つめ合ってしまう瞬間が切なくて気持ちを確かめるのが怖くて気づかないふりをしていたけれど・・・
もう限界だった
だから、私の顔を見に寄っただけだという彼を引きとめて部屋に誘った。