真相解明できるライラルートの末行き着くラストの番外編のイメージです。
まだラストどころか全然書いてないのにすっとばして書きたいとこだけ書き、書いたら即公開ってどんだけいきあたりばったりなのかしら。
注ジェミル視点でもライザール×シリーンです
店主と共に死を覚悟していたグレースの手を引き無事脱出できた俺は、彼女の一存でアリ家の本宅へと向かった。
俺のお袋はグレースの身代わりになり処刑されたが、平身低頭して許しを請うグレースを俺は手にかけることはできなかった。
一目見て彼女が誰なのか俺にはわかった。
だってシリーンの母親なんだぜ?そんな女殺れるわけねえだろ
彼女は道すがら俺にお袋の最期を語ってくれた。
俺の記憶もあいまいだったけど徐々に苦い思い出がよみがえっていく
あの時、俺はお袋が連れて行かれる前に一度だけ名乗った。
「俺の名前はジェミルだ」って「ライラ・ヌールが名付け親だ」って
結局お袋が俺の名前を呼ぶことはないと思ってたけど、
グレースの代わりにお袋の処刑を見届けた下男が彼女に報告した話では
お袋は最期まで俺に許しを請っていたらしい
「ジェミル・・・私が悪かった・・許しておくれ」ってさ
うわごとのように繰り返しながらお袋は刑に服した。
あいつにも母親らしいとこあったんだって驚く俺にグレースは言った。
「ジェミルさん、辛い想いをしたでしょうね。でもいつかわかってあげて欲しいのです。生活苦で変わってしまったけれど、あの方は貴方を愛していた」って。
それは少しわかる気はした。暴力は振るわれたけど、俺の命までは取ろうとはしなかったし、絶望が身に染みてみじめになる気持ちは俺にもわかったからさ。
報告を聞いたグレースは下男からお袋の形見を受け取り俺の名前を知った。
それからすぐに調査させ俺の居場所を知ったグレースは「店主」に手紙を書いたそうだ。
俺の面倒をみるように。そのせいで俺は暗殺者になるしかなかったが、グレースを恨む気持ちはおきなかった。
俺はどのみち自力では這い上がれなかっただろうし罪にどっぷり染まってた
それに・・・おかげで俺はシリーンに出会えたんだ。
考えてみれば俺ってかなりラッキーだったのかもしれねえ
でもあれだけ傍にいたけど結局俺はシリーンにとって「弟扱い」しかしてもらえなかったんだよなあ。