シリーンに失恋しちゃったジェミルのエピソードです(ホホホ)
ジェミルをダシにしたライザール×シリーンともいう![]()
あれはダメだ・・・・マジでヤバい
アイツの身体から立ち上る魔性の誘惑に抗うには逃げ出すしかない。
シリーンを傷つけないようにできるだけ遠くへ
なのにシリーンは楽観的な女だから万事うまくいくと軽く考えてるみたいだ。
危ういぎりぎりのバランスでミッションをこなすアイツを俺はどこまで守れるのだろうか?
だけどそうでも思わなきゃやってられないのかもしれない。
男嫌いのアイツが男を誘惑しなきゃいけないなんて・・・
ボケ店主の言いつけでアイツは男にキスも身体を許すことも禁じられていたけど、本当はアイツ自身が男を怖がっていることを俺は気づいていた。
だから俺だって弟扱いされんのは嫌だったけどアイツを怖がらせたくなくて嫌われたくなくて我慢していた。
だからあのタトゥーで男を無防備に誘惑するシリーンが心配でならなかった。
いつかひどい目にあうんじゃないかって
そしてついに俺の心配は的中しちまったんだ。
この国のオーサマを誘惑したシリーンを奴は大浴場に連れ込んだ。
成金趣味でガチムチで全身からこれでもかってくらいオス臭ただようエラそーなオーサマはタトゥーが効かない稀な男だった。
・・・アイツ経験値高そうだもんな
近づいたら存在がバレるから遠巻きに様子を窺うことしかできなかった俺の耳にあられもないシリーンの声が聞こえた。
アイツのあんな声を聞いたのは初めてで俺はカッと血が上り動揺しちまった。
!!!!
まさかっ!!嘘だろ・・・
初めは無理やり迫られたんだと思った。そう・・思いたかった。
もし助けに飛び出せば素性がばれてシリーンに咎が及ぶ。
だから俺は悶絶しながら耐えるしかなかった。
でもシリーンの声はアイツを求めていて、奴も満更じゃなさそうに行為は続けられた。
・・ああまったくなんて声だしやがんだっ・・うっ鼻血がでちまった
恋愛禁止じゃなかったのかよ!?
もしそうなったとしても絶対に拒むと思っていた俺はなんだか裏切られた気分だった。
ちょっと前に俺とキスしたばかりだったからよりショックだった。
まあ・・あれは俺が無理やり奪っちまったわけだけど
シリーンを泣かせちまったなんて
・・・顔を合わせづらくて俺は逃げまくっていたんだが、俺の心配をよそにしばらくぶりに会ったアイツはどこかふっきれたような顔で笑顔で接してくれて・・
俺とのキスはアイツの中でなかったことになっていたことがショックだった
もしかして俺はあいつに男どころか人扱いすらされていないのかもしれない。
まるでご主人様にじゃれるペットのワンコになった気分だった。
犬嫌いの男が来るたび外に出される犬の気持ちが初めてわかった気がした。(→ライザールさまは
派
)
オーサマとのキスにはあんなに・・・あんな顔してたくせに
思い出すだけで顔から火が出そうだった。
アイツのあんな顔見たのは初めてだったから
もしかするとアイツもそんな自分が不思議だったからこそ
オーサマと会って確かめたかったのかもしれない