考慮して言葉は選びましたがアメブロさんの規約もあるので微妙なところです。ご了承ください(-_-;)
もしここを出れば待ち受けるものがなにかわからないほど子供ではなかった。
だけどそんなことよりなにより私はルトに恋していたのだ。
ずっと一緒にいたかった。
だけど無邪気に抱きつく度、彼は戸惑いをみせるようになった。
彼に嫌われてしまうのは辛かった。
なにか嫌われるようなことをしてしまったのだろうか?
いくら考えてもわかるはずもなかった。
私の身体から立ち上るわずかな女の匂いを彼が敏感に感じ取っていたのだと今ならわかる。
大切にしてくれているからこそ怯えさせないように距離を取る男心を理解するには私はまだわずかに子供だったのだ。
でも恋する私はルトを求めて、求められてそしてある月の綺麗な夜、私はついに彼に身も心も捧げた。
月光が映し出す彼の顔はとても綺麗できゅんって胸が痛くて・・
とても恥ずかしかったけれど、初めて大切だと想った彼に受け止めて欲しかったから。
「・・・はあ・・・うっ・・」
羞恥に頬を染めて吐息を殺して彼を受け入れた時これまで感じたことのないほどの幸せを感じた。
「シリーン・・・大丈夫か?」
始終私を気遣う彼の優しい唇が私の溢れそうな涙を吸い取る。
「愛している・・・シリーン」
優しく抱きしめてくれて温かくて・・・満たされていくのがわかった
――ルト!私も大好きよ!!
愛を口にするのはまだ気恥ずかしくて言葉にすることができなかったけれど
でも後悔はなかった。
彼だけが私に優しくしてくれた。だから少しも怖くなかった。
けれど私は再び闇に捕らわれてしまった。
本家の依頼を受け私を探しに来た「店主様」に捕まってしまい、私と一緒に留守番をしていたカルゥーも店主様に殺されてしまった。
「いい毛並だ。彼女へのプレゼントにしよう。コートも捨てがたいが足りないかな、そうだ敷物にして贈ったら喜ばれるだろう。貴重な研究に出資してくれる素晴らしい女性にいい手土産ができたというものだ、なにせ彼女は美しいものに目がないからね」
!?
「いやっ!!やめてよ!!カルゥー!!カルゥー!!」
だが手下の男たちがカルゥーの亡骸を運び去るのを無力な私に止める術はない。
このまま引き離されてもう二度とルトに会えないのかと思ったら辛かったけれど彼が生き延びてくれるだけでよかった。
母の死に目に会わせてもらえなかった時も辛かったが目の前でカルゥーを殺され、あまりの絶望に心が折れそうだった。