禁断のトライアングル ライザール×シリーン×ルトドキドキ

 

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シリーンの初めてを奪ったライザール、ある日思い出の洞窟に愛妻となったシリーンを連れ休んでいると不思議な砂嵐が発生して泊まることに

 

 

そこへ七色に輝く煙りの中から現れたのはなんと若かりし頃のルトだった。

 

シリーンに出会う前より数年前の自分の登場にふとライザールは運命を感じて一夜限りの戯れを起こすことに

 

最愛の妻の耳元でささやく

 

「シリーン・・・私の初めてが欲しくないか?」

 

ライザールの言葉に驚きながらも若き頃のルトの姿を懐かしく思うシリーン。出会ったころはまだ自分はほんの子供であり彼の愛を受け入れる術がなかったことが悔しかった。

 

ルトは大人だったが紳士で大切にしてくれたからこそ指一本触れなかったのだが代わりに彼の欲望を受け止めた女たちに嫉妬を覚えた。

 

実際のところ当時はシリーンを想いながら侘しく自己処理にいそしんでいたのだがシリーンは知る由もない。もちろん初めてでこそなかったが。

 

追憶するライザールの脳裏に浮かんだのはこの場所で営まれた夢のような一夜の恋だった。

 

一方ルトはと言うと突然生じた不思議な砂嵐に足止めされやむなく戻ってきたわけだがなぜか住処としている洞窟に先客がいたことに驚く。

 

しかも立派な身なりの二人は明らかに貴族の男女だった。

 

鞭を腰に差し座して尚鋭い眼光の威圧感漂う立派な褐色の体躯の男の傍らに侍る妻と思しき色白の女性を一目見た途端ルトは目を奪われてしまう。

 

妖艶な美姫もかくやという出で立ち。薄暗い洞窟のテロメアーナの青が水底の光彩のように乱反射する中に浮かび上がった白い肢体。艶やかな唇、蠱惑的な眼差し、すべてが美しかった。

 

忘れ去っていた欲望がルトの身体にたぎってゆく。

 

貧民の出の自分には一生縁遠い女だった。高貴な身分の女であるのに気取らず優しい笑みを浮かべてこちらを見ている彼女から片時も目を離せなかった。

 

ごくり、と生唾を飲み込んだルトは自分が彼女に恋をしてることに気づき呆然とする。これほどたおやかな女性がこの世にいることが信じられなかった。

 

これまでも美しい女を見れば当然欲望を感じたが商売女の醸し出す雰囲気がどうも苦手で1×さいにして実はまだルトはその経験がなかった。

 

そこではたと気づく。この場所は自分の場所だというのにこの居心地悪さはどうだ。

 

とはいえ外は砂嵐だ。とても出て行けとはいえない。

 

それに仄かに洞窟に漂う甘い香りムスク・・だろうか。高貴の女人の匂いだと思うと吸い込む空気も美味く感じるなんて知らなかった。

 

だがこの場がいかに自分の寝どこであっても共に同じ空間にいるには不相応なことはルトにもわかっていた。

 

出て行くか・・・としばし外の様子を窺う。だが七色の不思議な砂嵐は当分やみそうもなかった。

 

人見知りでこそないが相手が貴族である以上盗賊の自分を警戒されるかもしれない。もし役人でも呼ばれたらやっかいである。この場所は誰にも知られていない穴場であるのだ。できれば失いたくなかった。

 

どうすべきか逡巡していると、男の方が口を開いた。

 

どこか威厳ある低音の力強い声は無視できそうになかった。

 

「座ったらどうだ。ここはお前の場所なのだろう?どうやら我々の方が通りすがりのようだ。だが外は見ての通り砂嵐だ。こちらも女連れであるし一晩休ませてほしい」

 

低姿勢ながらやはり威圧感はありとうてい頼まれている気はしなかったが、美しい彼女とともに一晩過ごせるのであればこちらとしても願ってもない出来事だった。