禁断のトライアングル ライザール×シリーン×ルト![]()
汗だくで熱気がこもる洞窟に半裸姿で億劫そうに寝そべりながら身支度をする彼女を見ていた。
魅惑的な肌を華麗な衣装で包み込んでいく。貪欲に俺を求めた彼女の身体を脳裏に浮かべたまま夢心地の気分を満喫していると目の端ですっかり身支度を終え余韻を振り払い清廉な空気をまとった彼女が男とキスするのが見えた。
ああ・・・やはりあの男を心から愛しているのだと感じた。
男の求めに応じただけなのだろう。けっして淫蕩な女というわけではないのかもしれない。我がものとばかりに腰に手を回す男の眼差しも優しく彼女を見つめていた。何事か彼女の耳にささやいて彼女も笑みで応える。感謝の言葉に思えた。
二人の間にある信頼が羨ましかった。いつか俺にもあんな「特別」と思える運命を感じられる女が現れるだろうか?そう願わずにいわれなかった。
夜明けとともに彼らは連れ立って行った。
去る直前「運命の女」に会えた男を羨む俺に男が言った。
「我が名はライザール・・この国の王だ。そして彼女はシリーン・・私の愛する妻だ。出会えるさ・・お前が運命を恐れずに受け入れればな」
!!!
やんごとなき出自の者だと推察していたがまさかこの国の王だったとは思はなかった。王は病弱ではなかったのだろうか?それに妻帯しているという話も知らなかった。あんな趣向を好むとも・・・
気づいたら彼らの姿はなかった。朝日が差し込む洞窟の入り口に佇み俺は呆然とする。
シリーン・・・美しい女だった。俺の初めての女(ひと)
そしてライザール・・・ライオールの息子でこの国の王・・・ますます興味がわく
いかに義賊として活躍して奪った金をばらまこうと国内はいっこうに豊かにならない。王は何をしているのかと日ごと不満はくすぶるばかりだ。
あの王であるなら話し合う余地はあるだろうか?
まだ時期尚早だがいつか必ずもう一度あの男に会おうと決意する。
これが俺が洞窟で体験した不思議な出来事だ。
それから数年後俺はシリーンという名の12歳の少女と出会うことになる。
奇しくも砂嵐の日だった。
運命を感じた俺の脳裏にあの男の言葉が浮かぶ。
「運命を受け入れるのだ。さすれば必ずお前は全てを手に入れることができるだろう」
水辺に浮かぶ俺の顔とあの時の不敵な男の面構えが重なり俺の口元にも不敵な笑みが浮かぶ。
自信も気概も充分にあった。こうして俺は宮殿へと忍び込み病床のライザールと出会うのだ。
この国の未来を託す男と
そして俺は運命を受け入れ全てを手に入れた。
夢トライアングル
終![]()
ライザールにとってシリーンが初めての女であり最後の女であるという贅沢な妄想でした![]()