あいかわらず小野不由美先生の作品は難しいですね(当て字っぽい漢字が汗

 

ただ内容はやはり面白いので眠くはならないですけどね

 

で、ざっと読んだだけなのですが景王の助力を得て蓬莱(現世の日本)からこちらへと帰還はできたものの麒麟の象徴である角と守護する使令(使役する妖魔)を失い転変(麒麟の姿に変化すること)することもできず無力な泰麒が現実的に国を立て直すために始動する1巻につづき主上の驍宗(ぎょうそう)さえ生還すればなんとか希望がつなげると信じ捜索する女武将の李斎の奮闘が描かれた2巻でしたが11月発売予定の続きがきになります

 

 

簒奪(王位を奪うこと)したもののライバルの驍宗を失った途端やる気を失いすっかり引きこもりになった阿選に唖然汗なんかイメージ的には本能寺の変で信長を弑逆した明智光秀を彷彿とさせますよね(予王はアントワネットだったしな)

 

阿選って幻術使えるみたいだし伏線のように登場する鳩に監視でもさせてるのかも。あの鳩はなにかありそうです

 

でもあの事件から6年も経ってるのに自主的に誰も何もしないから国は傾く一方で、天の教条的な取り決めがあるからこう着状態になってて大変な状況のようです

 

王がいないと国が荒廃する。王と麒麟が亡くなれば新たな麒麟が生まれ王を新たに選出できるが、王は存命だが行方不明で王気も天命を窺うこともできず能力を著しく欠いた麒麟が残されてるという現状。しかも驍宗が悪政を敷いたなら失道して麒麟が病み麒麟が死亡すれば王も死ぬシステムだけど驍宗が悪いわけではないので王は失道もせず天の摂理を正常に戻すために彼にできることは禅譲(王位を退くこと)することだけだがそんな中「阿選が新たな王だ」と言う泰麒の発言と「摂理を動かさないことが肝要だ」との琅燦(ろうさん)の意味深発言も気になります。

 

あの世界って本当に恐ろしくて他国に干渉してはならぬ、というルールがあるのですが隣国を救済するためにその国の王に断りなく兵を送ったところ覿面の罪で王が亡くなったことがあるらしい。でも隣国の王からの依頼で兵を送るのなら罪には当たらないんですけどね。兵を送るという行為が干渉に当たるのかどうかで天罰が下されるか否か判断されるなんてルールが先行する恐ろしい世界。

 

 

泰麒を連れ戻すことに成功した李斎はお手柄だけど結局それって天の摂理を重視しすぎかとも思う一方慶国で偽王がたった時、新たな景王が選出されて国が正常になったことからも急がば回れの精神で今度も地道に驍宗を探し出すしかないのかとも思うし。

 

手っ取り早いのは一人と一匹(王と麒麟)に消えてもらうことだけどやっぱりファンとしてはこのまま驍宗さまと泰麒に消えて欲しくはないし~再び玉座に返り咲いていただきたいです

 

でも2巻で主公?と思しき人物の墓らしきものがでてきたんですよ

 

驍宗死亡と思わせて実は違いましたってパターンだと信じてるけどでもやっぱり驍宗の墓でしたってパターンもありうるんですよね汗

 

泰麒も阿選が王だと言いだすし。ただそれは現実的に国民を救済するために国の中枢にいないとできないことなので方便だと思いますけどね

 

そもそも麒麟であれば王に対してのみひれ伏すことができるはずなんだけど角を失ったせいか泰麒は誰にでも頭下げまくりだし

 

使令はいないので反撃できないわけだけどあえて無防備な状態で阿選の斬撃を受けたのは阿選が王だから反撃しなかったのだと周囲を納得させたり

 

覚悟を決めた泰麒は常に冷静でかつて無邪気だった泰麒は陰をまとった冷徹な少年へと変貌しちゃっててそれはそれで素敵だと思いました(蓬莱で散々だったものしかたないよショボーン

 

でも阿選は絶対王になれないと断言できますけどね

 

これは確か月の影 影の海で登場したエピソードだと思うんですけど元慶国の女王で景麒の最初の主(舒かく)が崩御したあと偽王として妹の舒栄がたったけど結局同じ姓の者は王に選ばれることはない、となってたので(でも重複しないなら姓を一通り使用したらその後どうなるのかしらね)

 

で、ですね風の海迷宮の岸(下)の「戴史作書」で驍宗の本姓は朴となってるのに対し黄昏の岸暁の天(下)で阿選の本姓もまた朴となってるからなんですよ

 

同じ姓ならもしかして王印とか使いまわせるのかなとも思ったけどとりあえず驍宗と同じ本姓である阿選が王に選ばれることはないわけです

 

ただこのことは知る人ぞ知る知識であまり一般には流布していないので偽王が経っても国民は判別できないらしい

 

 

それにしても驍宗探す前にもっとできることがあると思うの(李斎が迷走する間も国民は苦境にいるので)

 

あの世界のシステムは残酷で王さえいれば確かに妖魔が減り国が安定するんだけどそれでも王と麒麟を失ったまま頑張る芳国の在り方の方が好感はもてます

 

2冊読んでみてあんまり進捗してない気がしました

 

最後はぜひ大団円でしめていただきたいと思います