鬼灯と俺下を勝手に脳内コラボしたら予想以上に、重い話になってしまった
重い設定でコメディって難しいんだなあと改めて思いました。
で、この作品に出てくる架空の登場人物、団体、名称などはさらに私の妄想設定追加でお送りします。
壱哉が新の猫耳姿に感動していた頃、新卒の唐瓜は土手で昼寝をしていた。
『お~い唐瓜~』
そこへ一旦寮に戻ると言い置き弾丸のごとく飛び出して行った茄子が戻ってきた。お香の夢を見ていた唐瓜が勇気を振り絞り告白しようとした時、茄子の呼び声で現へと呼び戻されてしまった。それがなんだか無性に悔しくてキッと茄子を睨みつけた唐瓜は茄子が手にしたものを見て仰天することになった。
『お前っなんだよソレ!?』
茄子が手にしていたもの、それは一対の人形だった。
『ちょっと面白いかな~って思ったから作ってみたんだ~』
茄子が腕にはめた人形、それは明らかに先ほど裁判所でみかけたカップルを模したものだった。
『・・・キスってどんなかな~』
殺伐とした職場に身を置き恋愛とは無縁の茄子にとって熱烈に抱擁を交わすヤロー二人の姿は強烈だったらしい。かくいう唐瓜自身、互いを想い合う二人の姿に羨望を覚えたのは確かだった。
『キ、キスってお前・・・・ブッ』
タコのように唇をすぼめる茄子の潤った唇にすらドキドキでしてしまう、自分の不甲斐なさにガクリと肩を落とした唐瓜を余所に茄子はうきうきとした様子で人形同士をくっつけたまま口ずさんだ。
『ラブラブラブラブちゅっちゅっ』
(ま、わかんなくないけどさ・・鬼灯様は硬派だし。だいたい不喜処の動物と戯れてるか金魚の世話してるだけだもんな~・・俺達だって年頃なのに・・結局コイツとつるんでるだけだし・・健全な青少年がいいのかっそれで!?って我ながら思うもんなあ)
『ラブラブラブラブ』
『・・・・茄子、大丈夫か?お前』
夢中で手にはめた人形同士をキスをするかのような所作でいちゃつかせている茄子に、唐瓜は危機感を感じずにはいられなかった。