鬼灯と俺下を勝手に脳内コラボしたら予想以上に、重い話になってしまった汗


重い設定でコメディって難しいんだなあと改めて思いました。

で、この作品に出てくる架空の登場人物、団体、名称などはさらに私の妄想設定追加でお送りします。





現世に戻る前のこと、賽の河原の役割のレクチャーを受けた一也は澄んだ眼差しで鬼灯にこう言ったのだ。



『鬼さん、お世話になりました。・・・でも僕、みんなと遊べて楽しかった。・・・だからあんまりみんなのことイジメないであげてね』



一也の言葉に憮然としながら鬼灯は答えた。



『イジメてません。それが我々の仕事です。・・・・子に先立たれた親の苦しみ、親を案じる子の苦しみを少しでも感じたならせいぜい頑張って長生きなさい』



冷徹な鬼灯の温かな言葉に、一也はしっかりと頷いたのだった。



『・・・まだ年端もいかないのにすごく親孝行な子だよねえ』



孫に重ねたのか珍しく感傷的な閻魔大王を見やった鬼灯は先を続けた。



『・・・丁度同じ頃、病院に居合わせた黒崎さんがやはり息子を想う山口さんの姿に気まぐれを起こし代償なしで一也さんにエナジーを注入したおかげで持ち直し無事現世へと戻ることができました。その後黒崎さんの計らいで手術を受け一也さんはすっかり健康を取り戻したそうです。それからは親子共々平穏な生涯を送ったとか。死後に天国で奥様と再会を果たし今は親子そろって天国で過ごしていますよ』



『意外といい子なんだなあ・・・黒崎くん。もし代償をもらってたら罪状が重くなってたよ』



『ちなみに彼らもまた息子の命の恩人だと黒崎さんの減刑嘆願に来た方達ですね。本人が思う以上に友人に恵まれた人物だったということです』



取りつく島もないほど冷酷な一面を持つ一方で、縁を結んだ相手とは揺るがぬ信頼関係を築くことができた壱哉の一生は存外幸せなものだったということだ。



出自に苦しみほの暗い感情を抱いた十代を経て心の闇を抱えたまま大人になった壱哉だったが、様々な出会いを経て大きく人として成長を果たしたが悪魔の呪縛を打ち破ったものの寿命が縮み、生前の悪事のために地獄に堕ちた。



しかしこれから彼は地獄の住人としていかんなくその手腕を発揮することになるだろうことを怜悧な鬼灯は確信していたのだった。









おまけ



閻魔大王

「はあ~しかしほんとエライ目にあった」



芥子に襲撃を受けた閻魔大王は改めて『タヌキ』というワードを禁句にしようと心に誓った。



新の声

『わ~~・・・俺の弁当~~!!』



閻魔大王

『んん~?』



声のした方へと首を巡らすと先ほどまで見ていた浄玻璃の鏡が清水新と関わる黒崎壱哉の人生を再生していた。



閻魔大王

『あ、いけないうっかり点けっぱなしにしちゃったよ。また鬼灯君に叱られちゃう・・汗



閻魔大王がぼってりと肉厚な指をリモコンのスイッチに伸ばした瞬間だった。指で弾き飛ばされたリモコンは宙を舞い、カツンと床に落ちた音が響いた。



『落しちゃった・・・鬼灯君がいたら拾ってもらったのに・・・しかたない自分で拾うか』



重たい体を起こし、落ちたリモコンを拾うため身をかがめた直後のことだった。



よそ見していた閻魔大王は気づかなかったが、画面では悪魔の力を借りた黒崎壱哉が清水新へとしかけた『動物難』が発動中だったのだ。



家を出た直後、弁当を手にバイトに向かう新の手から弁当をかっさらうタヌキ、その様子を伺っていた壱哉がもらした言葉が閻魔大王を再び恐怖へと突き落とすこととなった。



黒崎壱哉

『・・・タヌキも腹が減るということだ』



ビックリマーク



閻魔大王

『ぬおおっ!?』



その瞬間背後に感じた殺気が閻魔大王を戦慄させた。全身から冷や汗が吹き出し、脳裏に再生される冷徹な鬼灯の声。



『いいんじゃないですか、・・・ウサギ式地獄ダイエット』



汗汗汗



芥子

むかっおのれ狸!!



ドンッ



閻魔大王

うぎゃ~~



暗転



閻魔大王

『だからなんでこうなるの~~!!』



一方



鬼灯

『あ・・・・浄玻璃の鏡のスイッチ切るの忘れてました。ま、いいか』←確信犯汗





おしまい