この作品はまさかの樋口視点!?で展開&本編で出せなかった隠しキャラが登場するお遊び作品です。



隠しキャラ『従魔あらたん』の出現条件は、商店街で買い物して貢献度を上げ、一度以上行ったことがある状態で和食屋に再度行くと出現する・・・という妄想設定となっております。



商店街の和食屋の暖簾をくぐったら




赤薔薇姫-俺下 俺の萌にゃん


                         

                      





――彼がいた



樋口

「・・・・・・え?」



従魔あらたん

「あ、常連さんのエプロン兄ちゃんか・・大将~マンネリスペシャル入りま~す」



―――マンネリスペシャル!?



(あ、豚カツ御膳のことか・・・・なんか微妙だなあ)



樋口

「マンネリなんてヒドいなあ・・・俺だってたまには違うものを食べることもあるんだよ?」



従魔あらたん

「ふ~~ん。じゃ、なんにする?」



言ってみ?とばかりにだいぶ年下の少年に促された樋口はぴたりと口を閉ざした。



・・・・・汗



樋口

「・・・・や、やっぱりとんかつ御膳・・・お願いしようかな・・定番が一番だよね?」



なんとなく気まずい面持ちで迎合する樋口に、肩を竦めた少年はカウンターの中の大将へと声をかけた。



従魔あらたん

「大将~!!やっぱ兄ちゃんマンスペだって~」



マンスぺ!?



なんとなく照れながら樋口は改めて少年を見つめた。



実は先ほどから気になって気になってしょうがないことがあったのだが、もはやどこから突っ込んでいいのかわからなかった。


樋口は無遠慮に少年の頭から生えた猫耳をガン見しながら、初めてこの少年と会った時のことを思い出したのである。





(なんだ・・・誰かと思ったらこの子・・前にサンダーの散歩中に公園で挨拶したことのある子じゃないか・・・)



樋口

「あの・・・・・・・君、・・・・・清水君・・・だよね?」



(って!!冷静に流してる場合じゃないだろっ・・・どう考えてもおかしいじゃないか!!

なんで猫耳!?しかも大将もスタッフさんもみんな誰一人突っ込まないってどうなんだよ!!・・・・ぜえぜえ)



大将

「おおっと!どこのすっとこどっこいが突っ立てるんだと思ったら樋口さんかい・・うちの看板猫がなんかしでかしたんですかい?」



――――すっとこどっこいって・・・・酷いよ大将



・・・・・汗



!!



―――って看板猫!?にゃー



(ってなんだよ~~ソレ!俺、常連なのにそんなの初めて聞いたんですけど??)



樋口

「・・・・清水君がこのお店でバイトしてるなんて知らなかったよ・・・あ・・・」



(そういえば彼、今時めずらしい勤労少年だったっけ・・・バイト掛け持ちして頑張ってるんだ・・・なんて健気なんだっ・・・しょぼん



・・・・汗



(それはともかくなんであの恰好??)



!!



―――まさか大将の趣味なんじゃ!?



招き猫好きが生じてついにコスに走ったのかと大将に疑惑の眼差しを向けながら樋口はひとりごちた。



樋口

「ま、まあ俺も男として嫌いじゃないけど・・・でも俺としてはウサ耳の方がドキドキ・・あ、・・・猫耳も可愛いよ?」



25歳、独身、彼女なしの樋口崇文が、照れながら心の声をダダ漏らした瞬間、

従魔あらたんの目が怪しく煌めいた。


キラキラキラキラ


従魔あらたん

「・・・もしかして・・・兄ちゃんもソッち系好きなヒト?」



(はあ~ったく。黒崎(社長)さんといい、あの(魔王)といい・・・それって大人としてどうなんだよ?)



樋口

「・・・そっち系って。・・はは・・聞こえてた?・・・うん、そんなカワイソウ~って生暖かい目で見ないでくれるかな・・・凹」



従魔あらたん

「ふ~~ん、まいっか。・・・気は進まねえけど一日一善のためだししゃ~ねえか!!」



はてなマーク



従魔あらたんは大きなため息を一つつくと、謎のポケットからアイテムを取り出した。



たらららっらら~~ん音譜



従魔あらたんは樋口崇文の手にアイテム【犬耳カチューシャ】を押し付けた。



――え?



従魔あらたん

「礼はいらね~よ。・・・なんつっても兄ちゃんは同志だかんな」



同志??



従魔あらたん

「そ!俺達にはこの商店街を盛り立てるって使命があんだろ?」



―――使命!?



少年の言葉にいちいち頷く大将らを前に呆気にとられた樋口は、新とおぼしき少年から押し付けられたモノに目を落とした。