この記事は15禁です!
一つため息をついた壱哉は恐るべき早業でシャツをはだけると、背後から新の華奢な体を抱き寄せながら必死にボタンを留めようとする手を優しく押しとどめた。
「・・・新・・もう焦らすな」
甘く誘惑するように囁くと「ひゃっ」と新が鼻にかかった甘えた声をあげ、壱哉の興奮を否応なく煽った。
「・・明かり・・消してくれよ」
相変わらず恥ずかしがる新に苦笑しながらも、壱哉は鷹揚に頷いてやった。
カチカチッ
「・・・これでいいか?」
「・・・・ん」
照明のヒモを引き薄明かりになるように調整すると、相手の顔が見えるほの暗さであることに安堵したように新が頷くのが見えた。
手さぐりで新の横にもぐりこみながら、壱哉はやっと手元に戻ってくれた恋人を確かめるように唇を合わせ、抱き寄せた。
石鹸と薔薇の香る触れた素肌の温もりを、感触を確かめるように口づけを与えると心地よかったのか新が甘い吐息をもらした。
しかしシングル用の狭い布団の上では協力し合ってもどうしてもどちらかの腕や足が飛び出てしまい、畳をかすめる度にどちらともなく笑いが漏れてしまった。
「・・こら、集中しろ」
しかも厚みのない布団では背中が悲鳴を上げていたので、肉の薄い新の背ではさぞ辛かろうと壱哉は体制を入れ替えてやった。
「ひゃっ・・ふっ・・」
壱哉の逞しい腹筋に手をつくようにしがみ付きながら、見下ろす新の上気した素肌はうっすらと汗ばみ、その顔には蕩けた愉悦の笑みが浮かんでいるようだった。
「・・・どうだ?」
確かめるように問うと、恥じらいながらも新はコクリと首を傾げた。
しかし相変わらず吐息を漏らさないようにしっかりと口を引き結んでいるようだった。
「・・・だって・・声、でちゃう・・から」
どうやらそれが我慢する新の言い分らしい。だから壱哉は安心させるべく声をかけた。
「安心しろ・・新、大家の話ではここで居残ってるのは俺達だけらしいぞ?・・大家は別棟だし問題ないだろ?」
本当は完全防音にしたかったのだが、日数がかかるため諦めたのは新には内緒だった。
「・・で、でも・・恥ずかしいって・・んんっ」
頬を火照らせながら恥じらう新の姿を懐かしく愛おしみながら、すでに慣れ親しんだ攻防を楽しむ壱哉の顔に浮かぶのは慈愛とひたむきな恋慕の情だった。