その晩もやはり新は片付けを終えるとさっさとローテーブルを仕舞うと壱哉を振り向いた。



「それで?・・・黒崎さんが買った布団てどんなの?見せてよ!」



興味津々な新の顔から先ほど感じた影が消えたことに安堵しながら、促された壱哉はさっそく布団を披露することにした。ぼったくられたことは内緒だったが、不幸中の幸いとでもいおうか布団自体はあの販売員の言うとおり『高品質』の『高級品』だった。



「ああ・・それならこれだ」



「へえ・・また随分立派そうな布団だなあ・・黒崎さんも奮発したんだな?」



布団はまだ梱包を解いていなかったので、さっそく新はハサミを手に嬉々として梱包を解きにかかったのだが・・





!!!?



「なんだよこれっ!?コレどう見たってダブルじゃんか!!どういうつもりだよっ黒崎さん!?俺の寝る場所がなくなんだろ!」



荷を解いた途端、部屋いっぱいに広がったふっかふかの布団は明らかに手狭な室内に相応しくないサイズオーバーな代物だったのである。



『大丈夫だ・・俺はそんな非常識な男じゃないぞ?・・だから安心してくれ』



今朝のやりとりを思い起こしながら、充分非常識な行動に腹をたてる新に壱哉が言った。



「ああ・・ベッドはさすがに搬入できんからな。・・・ん?・・・別に構わないだろ。一緒に寝れば問題ない



もとよりそのつもりだった壱哉が真顔で言ったのが余程ショックだったのか、絶句した新が次の瞬間・・



むかっこのっぽんぽこぴー!!どさくさにまぎれてナニいってんだよぉ



と叫んだのは言うまでもない。



しかし純真な少年の心からの声も、厚顔無恥な壱哉が動じるはずもなく臆面もなくサラッとのたまった。



さて、なんて応えたものかな



★寝心地は試さないとわからない(+500,000)



「見ろ、新・・ふかふかだぞ?少々痛い出費だったが・・これで今夜から快適に過ごせるというものだ」



満足げに頷く壱哉の横で呆然としたままの新が覚悟を決めるのも時間の問題であった。





!1,300,001SG

二日目終了



※S・G残高表記は前後します。間違っていたら申し訳ありませ~ん





三日/早朝





・・・そして翌早朝



(・・・・さむっ・・あ、なんかあったけぇ・・)(+200,000)



いつにない肌寒さを覚え、寝ぼけたまますすぐ傍にあった温源を抱き寄せた新だったが・・・



「?・・・・んあ?」



!!!!



うっすらと開けた視界に映ったどアップの眠る壱哉の端正な顔、その肉感的な唇、そしてなによりも裸同然で眠る壱哉の胸元に頬を寄せ腕の中に抱き込まれるように眠っている事実に新は打ちのめされたのだった。



「ひゃっ」



驚きのあまり腰が抜けたまま、無意識に引き戻そうとする壱哉の腕をなんとか振り払い布団から這いずり出た新は、はだけたパジャマの胸元を掻き合せながらキッと壱哉を睨んだ。



実はエアコンが入ったことで寝冷えを見越した新は、愛用のパジャマに着替えていたのがせめてもの幸いだった。頬に触れた肌と肌が触れ合う感触を生々しく思い出し、新は一人居心地悪げに頬を火照らせた。



「・・・ったく、こ~のぽんぽこぴー・・俺は女じゃないっての」



寝ぼけて自分から積極に抱きついたことなどすっかり棚に上げた新の頬は羞恥に染まっていたが、肝心の壱哉は快適な寝心地にすっかり熟睡していたのであった。



◎人物難4発動!