※これは豆腐屋からの連想でお気に入りのゲーのキャラがふと浮かんだので脳内劇場でコラボってみました。このシリーズ続編でないかなあ・・


広いとは言えない豆腐屋の店内にて異彩を放つ何故か着流し姿の日織と、バイトに勤しんでいる一柳和に遭遇した黒崎壱哉はさりげなく値踏みしながら聞くともなしに二人の会話に耳を傾けるのだった


日織

「和さん、これこの間言ってたチケットもってきやしたぜ。オレも出てますんでよかったら見てやってくださいな。ま、出てるつってもあいも変わらずのちょい役ですがね・・」



「へえ~楽しみだな。ありがと、日織いつも悪いなあ・・あ、いらっしゃいませ。

なんにしますかあ?」


壱哉

(・・随分と童顔だが新と同い年くらいか?・・メガネっこで見るからに庇護欲をそそるタイプだな。着流し男とどういう関係だ?一見共通点はなさそうだが・・そう思えば興味をそそられるな)


日織

「あっ・・とお客さんですかい?・・・失礼しやした」


壱哉

(妙になつっこい男だな・・何故着流しなのかわからんが、なかなか締ったいい腰をしてるな。飄々とした物腰とは裏腹に隙がない・・武道でもやってるのかもしれんな)


壱哉

「・・ああどうも。麻婆豆腐にはどれがいいのかよくわからないんだが」



(料理はしない人なのかな?わざわざ買いに来たのにどれ買えばいいのか迷うってことは家の人にお使い頼まれたのかも)


日織

「和さん?どうしやした?」



「ううん、なんでもない。あの麻婆なら好みで木綿でも絹ごしでもどちらも美味しいと思うけど、木綿ならより扱い易いのでお勧めですよ」


壱哉

「・・なるほど。それじゃあ木綿を頼む」



「はい!あ・・・そうだ、何人で召しあがりますか?」


壱哉

「・・・二人」



「なら・・1丁でいいかな。それじゃあ木綿を1丁ですね、・・・ありがとうございます。っとおまたせ!日織はいつものでいい?」


日織

「いいですよ。和さん、また揚げだし豆腐作りますから食べに来てくださいよ」


なんとなく意味深にかわされる二人の親密な様子につい立去りあぐねていると着流しの用心棒のようないでたちの日織とやらと目が合ってしまった。


日織

「お客さん、よかったらここの店ご贔屓してやってくださいな。損はないですぜ。

なにせこの人、名探偵なんでさ」



「やめてよ日織ぃ・・・お客さん困ってるだろっ・・それにおだてたってなにもでないよっ」


壱哉

「ほう?名探偵というのはドラマや小説の中にしか存在しないものだと思っていたが?」


(もっとも悪魔が現実に存在する以上、名探偵が存在するくらいおかしくもないか・・・)


日織

「オレもねこのお人に出会うまでは本の中にしか存在しないと思ってたんですがね。いるんですね~・・ガキん頃から信じてた夢が叶ったっていうかね・・本当、あんたに出会えてよかったですよ


なぜか壱哉の心の琴線に着流し男の言葉がひっかかった。



「おおげださだなあ日織は、アルには悪いけど僕は悪魔とか呪いとかもう勘弁してほしいよ」


!!


壱哉

(同感だ。存外世間は狭いな・・・悪魔に患わされているのはどうやら俺だけじゃないらしい)


日織

「はははは・・・和さんはあいかわらず怖がりだなあ。でもいざとなるとあんたほど頼りになる人は他にいませんよ。あんたには幾度なく命を救ってもらいましたからね・・・見た目はか弱そうなのになあ・・そのギャップがたまりませんや」



「な、なにいってんだよぉ」


日織

「大丈夫です。なにがあっても和さんだけはオレが守りますから



「・・・・日織・・・うん」


熱く見詰め合う二人を残し豆腐屋を後にした壱哉はやけに清々しい心地だった。







おしまい