スバル歴史講座という体験型のイベントを、富士重工が我々ジャーナリストのために開催してくれました。座学に始まって最後は旧車の試乗まで。実に楽しい1日でした。開催場所はスバル研究実験センター。ファンミーティングも開催された場所なので、スバリストにとっては言わば聖地です。ここに保管されているクルマがまた面白い。中でも白眉はこいつ。↓
スバルA5という名の試作車です。このクルマ、実はFWD開発のための試作車で、1963年にできたモデルです。つまりスバル1000の試作です。だからもちろんFF。それにフラット4エンジンが搭載されていたのですが、実に全く日の目を見ていません。50周年で記念出版した「6連星は輝く」というスバルの歴史書を見ても、出てくるのは1枚の写真だけ。なんか継子扱いされている気がします。
その他のモデルは、今更説明の必要のないモデルばかりなので写真だけご覧ください。
因みにリアクォーターウィンドーが倒れている360の写真は、これも貴重なスバル360のコマーシャルカーです。
そしてお楽しみの旧車試乗。残念ながらその雰囲気は味わってもらえませんが、とりあえず写真だけ。皆さんやはり360がお楽しみのようですが、僕が一番懐かしかったのはこいつ。↓
アルシオーネです。実はこのクルマ、僕が生まれて初めての海外試乗会で乗ったクルマ。当時はXTと呼ばれていたモデルです。
スバル1000はデラックスというグレードのモデル。今は新車では存在しない(たぶん)コラムシフトのMTモデルでした。若い方たちは難儀していたみたい。
レオーネRX。マニュアルシフトにノンパワーステアリングで、ステアリングリムも細いのでステアリングの重さは相当なものでした。
ジゥジアーロデザインのSVXです。このクルマの悲運について座学で聞きました。これ、今でも十分通用するメカニズムのような気がします。実にスムーズで気持ちイイ走りでした。
そして最後はこちら。みんなこのクルマに乗ると笑顔になります。何故スーサイドドア(自殺ドア)と呼ばれるか不明ですが、まあこの種の小さなクルマの乗り降りにはとても便利でした。
ホント楽しい1日、スバルさんありがとうございます。