あなたは、「何故?」から遠ざかろうと

色々なものに、名前を付けて


ノートに書いて、インデックスを付けて


そうして整理をして

単純化して、安心になって



少しずつ、考えることを放棄して

少しずつ、バカになって


ゆっくりと、肉体の衰えを受け入れて

ゆっくりと、死と苦痛を受け入れて


何もかもから

日々刻々と、遠ざかっていく



私はそれが哀しい



一人一人は、それぞれの世界に生まれ

地球上で小さくまとまっていた



だけど、それぞれの世界が

まるで宇宙の誕生のように



生まれてすぐに膨張をはじめ

猛スピードで互いに離れていく



それじゃ、解かり合えないでしょう

それじゃ、淋しくなるばかりでしょう



それでも

私はあきらめずに


何光年離れてしまったかわからない

すぐそばにいて、触れられて、眼に見える


その入れ物の、中の奥の、どこか遠くにいる

よくわからない、あなたを


私は探しているのです。



それを「何故?」と

あなたが問うなら



素敵な名前をつけて



答えたいと思います。




実は、一度も言ってない言葉があるんだ。


それは、君にとって、どうだろう?


僕が話すコトバが


君に届くコトバが


どうしても、信じきれなくて



世界何十か国のコトバを覚えて


それで、すべてを駆使すれば?


コトバは広く伝わって


君にも少しは届くかも



ただ、どう言って、どうやって、どこまで話せば

伝わるか


この気持ちにはまだ


使える言葉が見つかっていない。




だから、どうしても、心の中の声になる

いつまでも、言えないでいる


コトバになる。



それは、このまま


コトバにはしないまま



それでも、心には

あるから。



きっといつか

たっぷりと時間をかけて



最後の最期の瞬間までには



必ず伝えるから・・・




それまで待っててね。


「もうダメだ」なんて

口には出さないけれど


もう、何度も心の中ではつぶやいてる。


「ダメかも」なんて


心の中でも、言葉を濁して



そんなことしても、全然ごまかせやしないのに・・・。


本当は、、本当は、、



口に出して、叫んでしまえば


ずっと楽になれるはず。



全部あきらめてしまえば



もう苦しまない。でも・・・



それで、何が失われるだろう?


それで、何が得られるのだろう?




ぼんやりとしたそれは



もしかしたら命そのものかもしれない。


未来そのものかもしれない。



だから、



だからまだ、そんな風に思えるうちは


口は横に結んだまま



私は、がんばる。