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Fabtracks Blog

Fabtracksとは、音楽を自らプレイして楽しみたい方のために、従来ではあり得なかったクオリティーの高いカラオケを提供するプロジェクト。'60~'70のROCK黄金期の作品をメインに、その時代の「音」に精通したクリエイターがサウンドを作り上げています。Fabtracks.com

「ジェフ・ベックになる!」と心に誓った私が、真っ先にしたのは、教則本を探すこと。


当時、音楽は譜面がなくちゃ、ちゃんと演奏できないと思い込んでました。


TAB譜というのは、実に素晴らしい発明です。


とりあえず、なんか弾けた気になる。


日本人はね、この、「とりあえず、ちゃんと」が大事な民族なんだと思います。


なんといっても、芸事はすべて、師匠について学ぶもの、という文化。


「我流で、適当に」というのが、なんか、気持ち悪い。

本当はどうやって弾いているのか、ちゃんと知りたい。


そんな気持ち悪さの解消と『ちゃんと欲』の充足を同時に、
しかも、即座に満たしてくれるのが、TAB譜の存在だったというわけです。


先日、気仙沼でクリニックをやったときに、
ベースの伊藤広規氏、ドラムの岡井大二氏、そして、ギターの大槻啓之氏、
3人が口をそろえて、
「そもそも譜面なんかに頼るからダメなんだよ。そんなもの最初から見ちゃだめだ」と、
おっしゃってました。


それはもう、おっしゃるとおりで、
まじめに楽器を練習しよう、極めよう、という人は、譜面なんかに頼らずに、
どんどん耳を鍛えなきゃダメです。
私も楽器科の生徒になら、そう言います。


でもね、でもね・・・
大先輩たちにお言葉を返すわけではありませぬが、
先輩方のような天才でない限り、
「楽器の練習でもやってみよう」、
「とりあえず、この曲弾けたら嬉しいなぁ」・・・
なんてレベルのあたちのような大鈍才の場合、
やっぱし、TAB譜がいるんです~~っ。


そして、おそらく、大多数の、趣味レベル、お楽しみレベルの人にも、
やっぱり、TAB譜は味方なんですぅ~~。




そんな私がバイブルとしていた、ジェフ・ベックのTAB譜がありまして。(イメージ画像です)



来る日も、来る日も、その譜面を見ながら、練習に励んだわけでございまして。



うん十年も経って、ジェフ夫さんに会ったとき、実に得意げに、
その中の1曲をご披露申し上げようと、ギターを弾き始めた、その瞬間。

「間違ってるよ」


は?は?
私はTAB譜どおりに弾いてるんですけど・・・

「じゃ、そのTAB譜が間違ってるんだよ。貸してごらん。」


そういうと、私からギターを取り上げて、完璧に弾き上げるジェフ夫さん。


カチンと来ますが、同時に、すごいなぁ、TAB譜が間違ってるなんて、
言えちゃう人がいるんだなぁと、感動したものでございます。




そんなわけで、ご自宅にジェフ・ベック、またはジェフ夫さんをお持ちでない方は、
一家に一枚、こちら をお求めください。

(って宣伝かいっ!?)