早口不動産の胡散臭さを警戒しつつも、とりあえず現地を勝手に見に行ってみる事に。
登場人物
私・・・懲りずに土地探しへやってきた
妻・・・あまり拘りはないものの、木の家と縁側への憧れがある。30代、低収入。
娘・・・私たち夫婦を下僕としている我が家のご主人様。ネコ種、食っちゃ寝している。
早口・・・売り専の不動産屋社長。とにかく早口。笑い声が怪しい。
駅からの時間を測るとぴったり20分。周囲には自然が多く、公園や飲食店、コンビニもありました。市街化調整区域なので近隣にスーパーはないのですが、駅周辺は栄えてるので問題なさそう。
肝心の土地は…流石に40坪超あると、狭小住宅を建てる我が家には充分すぎる広さです。市街化調整区域の割に新築住宅だらけなのは、建築許可が下りやすい場所という事でしょう。
「なんかいい場所だね」
「猫様も喜びそう!」
「これだけ広ければ庭も充分取れるしね」
「建築士さんに見てもらって、問題なさそうならここに決めちゃうか」
建築士さんにパッと見の意見を伺うと「大通りから一本入ってるから煩くなさそうですし、自然も多くて、ハザードマップや地盤も問題ないし、すごくいい場所だと思います!」との事だったので、さっさと購入申込書を出す事にしました。
「すいません、先日問い合わせたfabrisと申しますが、○△の土地を見て気に入ったので、購入申込書と詳細資料を送って頂けますでしょうか?」
「アーお世話さまデス購入申込書デスネ、資料モ揃ってマスカラ後で送リマスネ。」
「ちなみにこの土地は値下げ可能ですか(相変わらず早口だな…)」
「イヤイヤ私ドモも買ったバカリですノデ厳しいデスヨウ」
「ソノカワリ仲介手数料は掛かりマセンカラネ!ヒッヒッヒ」
「そうですかー。(詐欺師みたいな笑い声やな…)」
問題は支払い方法です。ウッドショックは相当深刻で、年内の着工は難しいと聞いていました。土地に住宅ローンを使うと、竣工まで1年という縛りがあるので、ちょっと面倒です。
情勢を見ながら工事請負契約を結びたいので、土地は一括で買った方が良さそうではあるんだけど、いまいち決断が難しい…
とりあえずゴールデンウィークを挟むので、土地契約日を3週間ほど先にしてもらい、契約日の1週間前までに支払い方法を連絡すると約束して、住宅ローンの相談と事前審査に行くことにしました。
続く