前回の続き
2階へ上がると、廊下に造作洗面台が。木のカウンターに楕円形の置型ボウルが2つ並んだ、シンプルで洗練されたデザインの洗面台です
「廊下は完全に無くそうとすると、却って使いにくくなったりするので、通路以外の用途も持たせる様にしています。洗面台はもちろん造作が標準です。」と建築士さん。
さすが都会の設計事務所、パルテノンとベンキマンが合体したような洗面台を使うわけはありません。
ロフトへは格子状の間仕切り壁に踏み板が差し込まれた、スケルトン階段で上がる様になっていました。「この格子は下地材なので安く出来るんです。」と仰っていましたが、充分すぎるほど綺麗なものです。
ロフトへ上がると、なんと屋上へ出られる様になっていました。「庭を持ったり、景観に期待することが難しい都市部でも、周りを気にしない開放的なスペースが欲しいという要望は多いんですよ。なので屋上も標準です。」
いや屋上ってお高くないんですか?
「意外と簡単なんですよ。」とのこと。
ベランダで日向ぼっこが大好きな我が家の猫様が喜ぶ姿が目に浮かびます
屋上やバルコニーは雨漏りの原因になりやすいとか、防水層のメンテとか賛否あると思いますが、目線が気にならない安心感と、開放的な見晴らしは単純に気持ち良かったです。郊外に建てようとしている我が家に要るのか…というとアレですが。
ひと通り案内して頂いたので、打ち合わせスペースへ戻り、私たちの計画や考えをお伝えしました。○○調(木目調、石目調とか)をなるべく無くしたいこと、かと言って装飾性や高級感を求めている訳ではないこと。また施主支給や施主施工などの減額手段についても質問しました。
建築士さんは穏やかな方で、何事もじっくり話を聞いた上で知識や経験から明確に答えてくれるので、私たちとしては非常にありがたかったです。
この住宅の性能についてや、楽しく暮らす為のデザインを大事にしている事など、建築士さんの住宅設計に対する考えを聞かせて頂いたことも、私たちがどんな家を建てたいのか考える手助けになりました。
最後に「この住宅のパンフレットは、出来次第送りますね。まだ計画まで時間がある様ですから、色んな事例を見るのがいいと思いますよ。」とのアドバイスを頂いて、建築士さんの自宅を後にしました。
本当に来て良かったなと思える1日でした
ちなみに、パンフレットはあれから1年半経過した現在も届いていませんw