聖なる「イギリス馬鹿」の伝説 | Saor Eire! Saor Okinawa! weapons don't kill,PRAY FOR GAZA!!

聖なる「イギリス馬鹿」の伝説

そろそろ イギリス馬鹿シリーズをまとめて終了します


イギリス馬鹿とはつまり

負けを認めない負け犬であり

それゆえ保守、権威主義に走り

不況たけなわの日本の現実に目をつむり

権威主義の総本山の大英帝国を盲信する人々



という感じになるかと思います

しょせんどこにでもいる負け犬(小生はその見本)の一分派であって問題にすることなど無い

なんて思われるかもしれませんが 本当にそうでしょうか?


90年代アメリカは
映画「ゲッタウェイ」に出てくる 家に押しかけたギャングに女房を寝取られ さんざんイジメられた挙句 首を吊るダメ男と同じ姓の

クリントンさんが政権を握り 民主党色にアメリカを色づけしました。

民主党色とは いわゆる「リベラリズム」です
この言葉は「自由主義」というカッコイイ日本語に訳されますが
「勝手気ままに生きる放蕩者」のニュアンスも含みます
この言葉が嫌いな人たちにとっては
「秋葉原のオタクたちも リベラリズム信奉のリベラル」
に くくられます

ですから90年代のアメリカは文化、芸術面ではやりたい放題

音楽ではニルヴァーナを筆頭にグランジ勢が陰鬱なサウンドでウラミ節を炸裂

ギャングスタラップは あらゆる不道徳を早口でまくしたて

しかも93年ごろから アメリカが長い間封印していたパンクロックがオフスプリングを中心に大ブレイク

さらに映画ではタランティーノが94年に「パルプフィクション」でカンヌ映画祭 パルムドール(最高賞)を獲得

それ以後 スクリーンを血に染めるヴァイオレンス 連続殺人がテーマの
サスペンス映画が多数作られ

チャーリーマンソンやチェ・ゲバラがTシャツになり

極めつけはレイジ アゲインスト ザ マシーンがへヴィサウンドをバックにラップで武力革命をアメリカ中に焚きつけたのです

(個人的にこの頃のアメリカ大好きです)


同時期の95年イギリスは映画「トレインスポッティング」でU・Kの(映画の舞台はスコットランド)若者文化を描き

同時にオアシス、ブラー等のちょっとオトナしめで懐古的な、聴きやすいロックを
前髪を60年代風に下ろした痩せ型体系のお兄さんたちに演らして
「ブリットポップ」と称して世界に売り出してました


新しい若者文化がイギリスから表れた!!

とマスコミは大騒ぎして誉めそやしました
10代を筆頭に広い年代層にこの「ブリット カルチャー」が浸透

ブリット派の子たちは「オレタチこそがオトナの権威を嫌う自由な若者である」

てなことを言ってましたが


かれらは保守的ゆえに流行のアメリカのリベラル カルチャーにツイてい

けなかった 権威主義者であり、

反動主義的性質が彼らに共通してあるのを小生は当時 見逃してませんでした

 

そして現在、04年の労働基本法改正により女性の管理職が増えてまいりました
管理職といえば40前後の歳の方が多いと思いますが

彼女らの青春時代はサッチャリズム全盛期のハズ 彼女らの中に

HAIL サッチャー!! SIEG 保守党!!のガチガチ「鋼鉄の処女」主義者

がたくさんいても不思議ではありません!!

そんな上司と気の合う部下(ブリット世代)による

「イギリス馬鹿社会」が到来したら

国際社会に出たらまず英国に隷従するヘンな国ニッポンなんてことになっても

おかしくありません

(BBCのイラクの大量破壊兵器保持の捏造報道でイラク戦争勃発 自衛隊派遣のハナシは記憶に新しいですね)

「そうなる前になんとかしなければ」

そんな妄想的使命感で「イギリス馬鹿」について長々と書きました

以上「イギリス馬鹿」編 おわり