おはなし。 -68ページ目

友と巴里をめぐる。のおはなし。



私の事なら何でも知ってる友が初めてパリに遊びにきてくれた。
竹馬の友、ならぬ、水張り*の友。(*水張り=美大受験等のためにデッサンをするとき画用紙をパネルに貼付ける事。日本画を書くときも水張りはしますけれども...)



気軽においでよ~
といっても、気軽に来れない12時間の旅路の壁。
まあ、この壁は考え方次第で厚さも高さも変わる壁ですけれどね。

それでも隣町ではないから、気軽に来れないのはかわらない。なのに来てくれた。

うれしかった。


15年以上お互いにおめでとうをいいあう誕生日も
今年はほんとに久しぶりに彼女の顔を見て一日中うっとうしがられるほど祝いつくしました。


彼女が男前に「よし!さっくりパリに行くよ!」と決めてから家にくるまでの数日間のあいだ、
10日分の仕事をくる前に片付け、なぜか窓を磨いたり、ついでだ!と、春の大掃除もしちゃったり、
その上、新人旅案内人のようにあそこにいこう!とか、巴里在住4年目の力をここに結集!というようなプランを練り、あれこれ最高のおもてなしを妄想しました。

いいとこみせたいじゃない?


はりきりすぎて最終日に熱中症になったりもしましたが(なさけなし。)

最強の10日間でした。




7年前、ぽそりとフランスにたどりついて
愚痴りだしたらカラマーゾフの兄弟よりも長くなりそうな凹み話もたっぷりですが、
それでも、それを差し引いたとしても
フランスは魅力的な国で、
その魅力だけを彼女に見せたかった私は
自分の好きな場所やら、初巴里ならここはみとこう!的な場所やらにひたすらひっぱりまわし
うざがられても隣で小うるさく豆知識を語り
こんなに人間あるけるんかい!というか、私のどこに筋力が?とおもうほど
街を徘徊し
森に行き
城を観て
この国の所蔵する芸術の始まりから現在まで観たおして
おいしいとおもったものを計算深くたべてみたりして。
起きてから寝るまでしゃべりつづけて。


(どんな巴里巡りかと、もうしますと、到着してすぐにマルシェに連れ出し、クリニャンクールにいきサクレクールにいってモンマルトルを隅々まで歩きアベスでお茶をして
朝一番でシャンゼリゼのラデュレでパンペルデュをたべマカロンを買い食いしながら凱旋門をみてエッフェル塔、チュルリー公園オペラ座、etcなぜか日本人街のラーメン屋でラーメンをたべたりベタベタなお巴里パリを満喫し
研究所にも無理矢理つれてゆきルクサンブルグ公園シテ園芸マルシェセーヌ沿いに散歩をして
ソー公園でピクニックして
師匠宅もつれていって撮影を手伝わせたり運河にいったりフランス焼き肉屋(というかチーズフォンドュ屋?)にいったり、
美術館パスで一角獣と貴婦人を皮切りにパンテオンにお参りおランジェリー美術館ロダン美術館モダン美術館ぱれどと^きょー、ギメ美術館を廻り、レストランでお祝いして
オルセー、グランエピスリ、ポンピドー、アニエスb.ギャラリー、サクレクールのクリプトにいったり
フォンテンヌブローのお城と森に行き、森では山登りや岩登りをして
ルーブルを廻った彼女と午後からまたサクレクール寺院界隈の布問屋巡りをしたり
ヴェルサイユ宮殿にいきました。)



10日間で廻れるだけ廻った気がします。
いやあ、京都でもこんなに観光したことないよね!と、
今度日本に帰ったら超観光!をしてみたくなりました。

もっともっと一緒にいたかったけど
それは次回のお楽しみだね。と、
いつまでも笑顔で手を振りひょこひょこ出国審査にならぶ彼女の後ろ姿を遠巻きに見送りながら
一人家路にかえりました。



また今度彼女が来る時まで
未だみつけれていないこの国の魅力をもっともっと発見できるように
感受性のアンテナをびんびんにして待っているのであります。







おはなし。








おしまい。