春がもうすぐやってくる。のおはなし。 | おはなし。

春がもうすぐやってくる。のおはなし。



今年もあのお菓子を食べる日がやってきました。
灰色の水曜日の前日です。



そのお菓子は

おはなし。

Beignets de carnaval. ヴェにエ どぅ カーなヴァル
というお菓子。

フランス風ドーナツ?とでももうしましょうか。

毎年,このお菓子をたべると、
まだまださむくても、今更インフルエンザが猛威を振るい出しても、
「ああ冬が終わるな~。春がもうすぐやってくるなあ~」という気持ちになります。

普通は檸檬の皮を香りにいれるのですが、今年は先日ベルガモットのコンフィを沢山つくったので、これをみじん切りにしていれてみたところ、ほんわかベルガモットの味のベニエになりました。これは嬉しい発見!これからは2月の中旬に出回るベルガモットでコンフィ、そしてベニエの流れだな。と、ひとりしめしめと、企んでおります。



お店や地方によってこれもまた形も味もちがうのですが、
基本の素材は同じだとおもいます。
うちも毎年の手順によってだんだん我が家のレシピが出来てきました。

今年はレシピをご紹介しますね。




オレンジさんのBeignets de carnaval

~材料~

○ 卵 4個。
○ きび砂糖 70g(もちろん普通のグラニュー糖でも問題ないですがキビ砂糖にするとなんだかしっとりとした甘さになるような気がします..)
○ 塩ひとつまみ
○ 薄力粉 320g(フランスでしたらT45)
○ 無塩バター 70g
○ 必須食材☆無農薬檸檬の皮のすりおろし 一個分。(今年はベルガモットコンフィをスプーン2杯ぐらいを形が見えなくなるまでみじん切り。)
○ 仕上げよう粉砂糖たっぷり
○ 新しい(これ重要!)揚げ油 

☆作り方☆
気を使う所はとくにない(順番にまぜてあげるだけ)ので、揚げ物のめんどくささ以外にはハードルは高くないとおもいます。ドーナツと基本は同じです。

1バターと卵は常温にしておく。

2バターと砂糖をふわふわになるかんじに混ぜる。

3卵をいっこいっこいれてまぜる。

4すりおろしたレモンの皮をいれる。

5小麦粉をいれてまぜあわせる。
(この状況ではかなりべとべとな扱いづらい生地)

6冷蔵庫に1時間ねかせる。(生地がおちついて扱いやすくなる)

7とりだして、小麦粉をはたいたまな板の上に平にのばす。

8伸ばした生地を包丁やピザカッターで長方形にカットする。

9新しい油をお鍋にそそぎ、揚げます。鍋に入れる時、生地をびよーーーんとのばしたりするとベニエがいろんな形になっていろんな歯ごたえがたのしめます。かりかりとかふわふわとか。( ´艸`)

10きつね色になったら油から出し、キッチンペーパーなどで油をとり、サラダボウルなどに粉砂糖をおしみなくたっぷり用意してそこにベニエをころがし、全体にまぶす。


2012年現時点ではこの様なレシピ。
改良は来年もあるかもしれませぬ.......

フランスお菓子にしては甘さの控えめなお菓子。でもあげ菓子だけれども...うわ!あまっ!!って言うお菓子ではありません。なので檸檬の風味はとても大事なので、絶対いれてほしいとおもいます。



復活祭から46日前の謝肉祭の日、今年は2月22日の灰の水曜日(復活祭は3月22日から4月25日のいずれかの日曜日(年によって一定ではない)なので、四旬節は2月4日から3月10日のいずれかの日に始まるらしい)。
この日からパック(復活祭)までは断食、質素な暮らしにはいる(らしい)本来のキリスト教カトリック圏。

carnavalの語源はラテン語のカルネ・ウァレ(carne vale、肉よ、お別れじゃ)に由来するといわれたりするほど。なので謝肉祭の前日は質素なくらしにはいる前のばか騒ぎ一週間が許された最終日。(あ!だから今、冬のヴァカンスなのか!)
ということで四節句に入る前の最後の高カロリーの油、卵、バター、砂糖をたべまくり、
皆さんもご存知の世界のカーニバルのお祭りでございます。サンバとか仮装とか..(浅草サンバカーニバルも明日やるのかな?)

なのでキリスト教圏の国にはきっとおなじようなコンセプトのお菓子がそれぞれあると思います。

ベニエをたべたとしても、パックまで清貧生活をするつもりは全くないのですが、ベニエは食べたい現代っ子。

現代の宗教行事がなんとなく生活に入り込んでいる、なごりとしてのこっている私たちの生活では、おいしくベニエをいただく日、という感じになっているのですが、

もしかしたら、日本の行事と同じように、宗教的な事だけじゃなくて、冬から春への移り変わりのこの時に質素に暮らすのはきっと先人の知恵が入っているのかもしれません...
たとえば、と,今思いついたのですが、春になって浮かれすぎ、暴飲暴食&必要がないけれど軽くてふわふわのかわいい春物のお洋服を勢いで(ソールドでもないのに)買ってしまわないないようにとか?

...そう考えると思い当たる節がなきにしもあらず..。





おしまい。