Pain d'épicesのおはなし。
ノエルお菓子の代表、Pain d'épicesのおはなし。
フランスでノエルと新年にはずせない食材といえば
メインは家族でそれぞれでしょうけど、
前菜である生ガキ、フォアグラ、の2大スターは外せないのでしょうか?
生ガキは好き嫌いがわかれるところなのですが、
フォアグラだけは一切れでも食べたいところです。
テレビでもこの時期は
より経済的にフォアグラを手に入れるか、とか
チェーン店のフォアグラ食べ比べて分析、とか
フォアグラのおいしい食べ方とか
そんな内容がちらほら。
一番賢いのは12月にはいる前、11月の頭あたりにいつもの肉屋さんにフォアグラを注文しておけば、
一年で一番フォアグラが高い12月にくらべて4割ほどお値打ちだとか。
まあ、そんなこと12月の中盤にさしかかろうとした今日この頃にしってもしょうがないですけどね...
フォアグラといえば、
フォアグラをたべるときにちいさなパンにのっけてたべるのですが、
私たちはPain d'épicesという、スパイスたっぷりのパンを軽くトーストしたもので食べるのがいちばんおいしい!
と、思っています。(ここでやっとPain d'épicesのおはなし)
Pain d'épicesがあったまって、その熱でほんのすこしフォアグラがとろけて、でも表面はかたまっていて、
その上、蜂蜜パンの甘みやスパイスとフォアグラの濃厚さがおそろしいほど舌の上で絡み合います。
この、Pain d'épices
じつはフランスでもおおきくわけて、2種類ほどございまして、
一つはパウンドケーキ型のもの、
もう一つは
チョコレートやアイシングがかかったいろいろな形の
東フランス、アルザス、ロレーヌ地方やドイツの方でたべられるもの、
とあります。
フォアグラとたべるのはパンドケーキ型の前者のディジョンやランスのPain d'épices
アルザス、ロレーヌ地方のPain d'épicesは、少々ハードタイプな感じで上にチョコレートやアイシングがかかっていて、可愛い絵やサンにこらや馬(ロバ?)のイラストの描かれた紙がのっていたりします。
作り方も全然違う。
昨年はナンシー育ちの夫のリクエストにより、アルザス、ロレーヌ地方のPain d'épicesを制作したですが、
今年は
ナンシーに行ったときにドイツのPain d'épices(このドイツのチョコレートがけPain d'épicesはナンシーまでの東側のフランスにしか売っていない..。ナンシーに住んでいたときはこの時期毎日むしゃむしゃ食べていたのになあ。)とナンシーのPain d'épicesを山 のように買ってきたので、今年はつくらないでいいかあ、とかおもってたのですが、
なんかさみしいなあ、と。
ならばノエルの晩餐の手みやげとして、
フォアグラと手作りのパウンド型のPain d'épicesをセットにして、ノエルにおよばれするお家にもっていったりしたらよろこばれそうなので、やっぱりつくることに。
乾燥スパイスやドライフルーツでデコレーションしたら、すごくかわいいですし、かなりの日持ちがしますもの。
ということで、実は12月が近づく頃からいろいろレシピを本屋で立ち読みしたり、ネットで呼んだりしましたが、
みんな家庭や先生で作り方が違うみたい。
なので、
私の気になった、卵とバターのないPain d'épicesを作りました。
お味はさすが卵とバター無しなだけあって、さっぱりしています。でも蜂蜜のおかげでかなり濃厚。
フォアグラにはこっちのがあうかもしれない。
卵とバターなし、ってことは、アレルギーさんにもいいし、コレストロールの気になるご年配のお友達やご家族に送っても失礼はないですしね。
さっぱり系なので、うすぎりをオーブンでかるくやいて、そこに、塩バターをのせてぱくっと食べると、それはもう至福のときでございます。(ボールなみなみに注いだカフェオレと一緒に朝ご飯に食べれば朝からしあわせ♡)
卵バターのはいった物より、軽いので、ノエルの壮大なメインディッシュに響く事もありませんし。
作り方はとっても簡単。
全粒粉 250g
あたたかいミルク 20cl
蜂蜜(濃いめの味のものがよいらしい。一番いいのはもみの木の蜂蜜らしいです。) 200g(あれば50gぐらい蜂蜜のショウガ漬けエキスを入れてもおいしい)
砂糖 50g
ふくらし粉 コーヒースプーン2
重曹 コーヒースプーン1
熱湯 スープスプーン2
キャトルエピス なければ、自分でシナモン、ジンジャー、ナツメグ、グローヴ(カルダモンも入れてもいいらしい。)を同量混ぜてコーヒースプーン3(ジンジャーはパウダーがなければすりおろしてもいいと思う、あるいは蜂蜜しょうが漬けの蜂蜜がしみこんだショウガをこまかいみじんぎりにする。)
1 ミルクをはかって、そこに蜂蜜と砂糖をいれて、あたためる。電子レンジでもなべでもいい。
2 小麦粉とふくらし粉をそこに入れてまぜる。
3 重曹とスパイス類をいれてまぜる。
4 熱湯を大さじ2杯いれてまぜ、型に入れる。
4 余熱しておいたオーブンではしをさしてもついてこないぐらいになるまで焼く。(オーブンによりますよね..うちのオーブンは信用ならないのでここに時間や温度は書きません..パウンドケーキと同じでいいとおもいますよ♪)
簡単でしょ?
(ここに、もし、オランジェットも制作したのであれば、オランジェットの残りのシロップにあつあつの焼きたてぱんでぴすをどぼん!とひたして、網にのせてかわかして完成!もしシロップがなければ、粉砂糖を濃いめに溶かしたしろっぷにどぼん!でもいいとおもいますし、なくてもいいと思います。おこのみでー!(でも、オランジェットシロップ作戦はかなりおすすめです☆味がぐっと深くなるのです!))
フォアグラと食べないのでしたら、中に胡桃やアーモンド、ピーカンナッツ、ノアゼットなどのナッツや、ドライフルーツを刻んだ物、とくにオランジェットがとても合います。(フォアグラ用でしたら、ない方がいいとおもいます。つよくなってフォアグラが堪能できなくなる。でも乾燥イチジクはフォアグラ用にもいれていいとおもう。)
プレゼント用なら、
上にシナモンスティックやアニス、オランジェットや乾燥フルーツなんかを焼き上がり後、もりつけて砂糖でかためてみると、なんだか豪華。
昔は滋養強壮としてたべられていたので、この季節にぴったりの贈り物。な、はず?
だって、シナモン、ナツメグ、カルダモン、グローヴ、ジンジャーはちみつ。って漢方薬の風邪薬と同じ成分じゃないですか...その上オレンジピールをいれたら陳皮の代わりにもなりますしよね。完全に風邪薬だよ!
さすが昔の偉い人たち!(去年の記事 にサン ニコラさんが少し書いてあります)
おしまい。
おまけ。
おすすめのおやつ。
Pain d'épicesを軽くスライスして、その上にチョコレートを2かけほどのせます。
そして、トースターでちょこがとけるかほんのり焼きチョコになる感じにやきます。
とりだして、ナイフでチョコレートをのばして、めしあがれ!

