お花見に行きました。のおはなし。 | おはなし。

お花見に行きました。のおはなし。


フランスは例年によりも暖かい4月の頭を迎えています。
先週は特に暖かく
去年の今頃はもう少し寒い気がするけれど、
本格的にもう春一色。

やっぱりノエルが寒いとパックは暖かいという言い伝えは本当なんだなあ、と思ったり。



毎年毎年、この時期に満開の桜がみたいけど、
パリにあるのは一本二本の満開の桜。
もっと日本みたいに一面桜!という桜をみたいなあ、と、毎年思っているのです。


パリに住む日本人のお花見スポットといわれている
パリ市内から電車で30分ぐらいのParc de Sceaux ソー公園というのがあります。
噂には聞いていたけど、毎年なんだかんだでいけなくて、
あ、行きたい!とおもったころには桜の盛りはすぎていて。


今年は日本の事を毎日毎日考えているというのもあるのか、
桜の季節、桜を愛でたい気持ちがいつもよりぐっとおおきいというのもあり、
それに加えて最近超多忙でげんなりしているのでエネルギーを!という気持ちもあり、
先週のある日、思い切って夫とソー公園にお花見に行く事にしました。




RER B線で30分あまり。
あっという間にパリではない風景がひろがります。
到着した駅から公園まで歩いてみると
高級住宅街らしく、立派なお屋敷が沢山ならんでいました。
なので公園までも楽しい道のり。


公園は想像してたより広大。ヴェルサイユ宮殿的というか、とにかく広い。
到着してすぐにその広さに驚きます。
大きな運河があって、のんきに白鳥や鴨が泳いでいました。
(しかもこの運河は裏口運河だという事をあとで知る..)

大きな噴水や立派な鹿の彫刻などがあって感心してたらそれは裏口運河で
メインはこちら、としってさらにおどろき。
おはなし。
しかもここはお城の正面公園ではない..

いちいちびっくりしながら(だってこんなに大きな公園だと思っていなかったのであります..)
はらぺこなのもあり、桜はどこじゃ?と、桜を探してひたすら歩きます。
対岸にほんのりピンクがみえて、あった!とはしゃぎますが、運河には橋はなく、ぐるりと一周...

おはなし。

まるで昔の油絵の風景画のような風景だね。まあ、そりゃそうだよね、その時代に造られた庭だもんね。と夫としみじみ。

前情報によると、ピンクの八重桜と白い桜が別々に100本植わっている、とのことだったので、
白かピンクか迷いましたが、とりあえず視界にはいったピンクをめざします。


桜の園は春爛漫。

おはなし。

満開、今日が一番の満開日和ではないか、というくらい満開。
あまりのすごさにため息ばかり。
そのうえ、平日のためか人がほとんどいない!

おはなし。

桜の下でお弁当をたべる。

おはなし。

突然思いついたお花見だったのでたいしたお弁当ではなかったのですが、冷蔵庫と相談して、
ミートボールと照り焼き鳥といんげんハムチーズ巻きとなすの煮物と甘い卵焼きと鮭のおにぎり(スモークサーモンをレンジでちん)という、いかにもお弁当的なお弁当。(あ!抗菌シートが乗ったままだった....)

桜をみながらのお弁当はまた一段とおいしくて。


とにかく、人がいなくて、
鳥の鳴き声ぐらいしか聞こえずほんとにのんびりとした春のひとときでございました。


でも、私たちのようにお弁当(サンドイッチですね)広げてる人もいるし、
本を読んでいる人もいるし、ぼーっとしている人もいるし、
フランス人もお花見するんだね、と、しみじみ。
日本人が思いのほかいなかったのでびっくり。
毎年の満開日和は4月の中旬だから今日当たりは混んでいるのかも。

食後は本を読んだり、ぼーーーとしたり、考え事をしたり、桜をしみじみながめたり。
たっぷり桜のエネルギーをいただきました。


2時間はゆっくりして、白い桜もみよう!と移動することに。


公園が広大なのでiPhoneで現在地を確認..
またしてもぐるり、とまわって目的地に到着。

おはなし。

白い方はすこし終わりがはじまっていましたが、
それでも一面の桜にため息がでます。なにせ木が大きい!

おはなし。

ソメイヨシノはなかったけれど、十分に幸せな気持ちになりました。
パノラマ撮影とか出来るカメラだったらこの満開の桜をもっとみなさんにお届けできたのになあ...

日本の桜のおもむきとはまたちがうけれど、やはり桜はすばらしい。



そのあと、歩くことにして、公園をぐるぐる探検。
お城もあるし、観に行こう、と、お城を目指します。

おはなし。

馬の警官が馬の上で携帯に夢中になっていました...そのまま馬さん歩いてた..



桜の方より正面だからなのか、人も多く、みんな日焼けに夢中。
ほぼ裸の人もいましたよ。どんだけ太陽大好きなんだ...





途中売店でアイスをたべよう、(暑すぎて..)と、いつもの売店的なアイスキャンディーを想像して買いに行ったのですが、お城の横だからのか、高級売店でございました。
アイスはハーゲンダッツ、紅茶はKUSUMI、まるでそう、La Grande epicerie的品質売店...。

ハーゲンダッツの味をさんざん迷ってバニラにするというなんとも私らしい決断をして
夫に君らしい..となかばあきれられ、
炎天下で日焼けする民族ではない私達は森に移動。
森の木陰の大理石のベンチでおしりもひんやりしながら木漏れ日をあびて
濃厚なハーゲンダッツのバニラを満喫いたしました。
この至福感のためにハーゲンダッツしか売っていないんだね、
と公園のコンセプトを勝手に2人で妄想。
そんな私達のおしりの下の冷たい石のベンチには
何万年前のかわからないけどなにかの化石が埋まっていました。
そして頭の上でなにかの鳥が鳴いていました。
なにものかわからないものにはさまれてわたしもなにものなのかわからなくなりました。

と、すっかり涼んで
やっと、お城を目指します。(見えてるのに食べ物に負けた..)

おはなし。

シンプルなお城。
この公園は、全体的にシンプルで、とても落ち着きます。
中も入れるのですが今回はやめました。
ヴェルサイユとかも素敵だけど、何やらこの銀閣寺っぽさが落ち着くのです。

花壇もほとんどないし(予算の関係だろうけど)
植木はほとんど△で統一されていて。

あ、そっか、
ヴェルサイユ宮殿は金閣寺。
ソー公園は銀閣寺。

また勝手な日仏équivalenceを認定。


おはなし。
↑ちっちゃい点々が人ですよ。サイズがわからなくなりますよね。

こんなひろいお庭をつくった城主はほんとにすみずみまでお庭を探索したりしたのかなあ、と。


そういえば写真をとりわすれたけど、裏口(!)階段噴水の水が口からでている仮面の彫像があって、他の所と違って面白い表情だね~と、じっくりみてたのですが、
後で知ったけどロダン作だったそう。後で知ったんだけれどもね..
そういうのがぺろっとおいてあるおフランスは相変わらずさすがだと思います。

有名な観光地のように見所満載!的な公園ではないので、ぼんやりしたりするのが得意じゃない人には
つまらない公園だとおもいます。
でも
ぼんやりするのが得意な人には最高の公園だとおもいます。

ぼんやりするのが得意な私の心の中のベスト公園上位3位に認定されました。


こんなにいい気持ちになれて静かなところが30分だとは!と、
これから論文執筆の季節、本を抱えてこなくちゃね。と、夫と約束。


春のエネルギーを充電しまくって元気になった私たち。

しかし、
家路につくには、やかましい。くさい。きたない。電車、その名はRER ..
一瞬で日常にひきもどされましたとさ。






おしまい。